AWS資格一覧とおすすめの勉強方法
2024年現在で実施されているAWS資格は10種類です。
各AWS資格の概要、略称、受験料、人気度などを一覧でまとめます。また、各AWS資格のおすすめの勉強方法についても詳しく解説します。
2024年4月にAWS DAS、AWS DBS、AWS on SAPの3試験が廃止されました。参考
資格一覧まとめ
全10種類のAWS認定資格の一覧、略称、受験料の概要は以下のとおりです。リンクをクリックすると各資格の説明箇所に移動できます。
AWS資格 | 略称 | 内容 | レベル | 人気・知名度 | 受験料(税込) | 問題数 | 問題形式 | 試験時間 | 有効期限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
AWS認定クラウドプラクティショナー | AWS CLF | クラウド基礎 | 初級 | 高い | 15,000円 | 65問 | 単一・複数選択 | 90分 | 3年間 |
AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト | AWS SAA | クラウド設計・管理 | 中級 | 高い | 20,000円 | 65問 | 単一・複数選択 | 130分 | 3年間 |
AWS認定デベロッパー – アソシエイト | AWS DVA | クラウド開発 | 中級 | 普通 | 20,000円 | 65問 | 単一・複数選択 | 130分 | 3年間 |
AWS認定SysOpsアドミニストレーター – アソシエイト | AWS SOA | クラウド運用 | 中級 | 普通 | 20,000円 | 65問 | 単一・複数選択 ・ラボ試験(廃止中) | 130分 | 3年間 |
AWS Certified Data Engineer – Associate 2024年4月開始 | AWS DEA | データ管理 | 中級 | 低い | 20,000円 | 85問 | 単一・複数選択 | 170分 | 3年間 |
AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル | AWS SAP | クラウド設計・管理 | 上級 | 高い | 40,000円 | 75問 | 単一・複数選択 | 180分 | 3年間 |
AWS認定DevOpsエンジニア – プロフェッショナル | AWS DOP | クラウド開発・運用 | 上級 | 普通 | 40,000円 | 75問 | 単一・複数選択 | 180分 | 3年間 |
AWS認定アドバンスドネットワーキング – スペシャリティ | AWS ANS | ネットワーク | 専門知識 | 普通 | 40,000円 | 65問 | 単一・複数選択 | 170分 | 3年間 |
AWS認定セキュリティ – スペシャリティ | AWS SCS | セキュリティ | 専門知識 | 普通 | 40,000円 | 65問 | 単一・複数選択 | 170分 | 3年間 |
AWS認定マシンラーニング – スペシャリティ | AWS MLS | 機械学習 | 専門知識 | 普通 | 40,000円 | 65問 | 単一・複数選択 | 170分 | 3年間 |
再受験料が無料
AWS資格の再受験料が無料になるキャンペーンが2024年4月30日まで開催中なのでぜひ活用しましょう。
難易度ランキング
合格体験記390個をもとにAWS認定資格の難易度をランキング形式でまとめましたので、AWS試験の受験時の参考にしてください。
AWS資格は意味ない?
私自身4つのAWS資格を保有しているひよっこフリーランスネットワークエンジニアですが、AWS4冠の実体験を踏まえて、AWS資格は本当に意味ないのかについてまとめています。結論を言えば、取るメリットのが多いです。
AWS資格の種類と難易度
おすすめ順番
AWS資格取得におすすめの順番は以下のとおりです。
非エンジニアの方やAWS初心者の方であれば、AWSクラウドプラクティショナー(初級・入門)から受験するのがおすすめです。エンジニアの方であれば、AWSソリューションアーキテクトアソシエイト(中級)から受験がおすすめです。
- AWSクラウドプラクティショナー(初級・入門)
- AWSソリューションアーキテクトアソシエイト(中級)
AWS資格取得のおすすめのロードマップは別記事で詳細にまとめているので参考にしてください。
初級(基礎)
AWSクラウドプラクティショナー(AWS CLF)
AWSクラウドプラクティショナー(AWS CLF)は、AWS認定資格の中で最も基礎的な入門試験です。非エンジニアの方やAWS初心者の方が1番最初に受けるのがおすすめのAWS試験です。
AWSクラウドプラクティショナーでは、クラウドやAWSのプロダクトとサービスに関する一般的な知識が問われます。私自身受験・合格した実体験としては難易度は高くなく、AWS初心者がはじめに受験するのがおすすめの入門資格です。
受験料は15,000円(税込)です。有効期限は認定日から3年間です。
AWSクラウドプラクティショナーは9月19日に新バージョンに更新されたため、変更点に注意してください。詳細の変更点は別記事で詳しく解説しています。
中級(アソシエイト)
AWSソリューションアーキテクト – アソシエイト(AWS SAA)
AWSソリューションアーキテクトアソシエイト(AWS SAA)は、クラウドアーキテクチャの設計と実装スキルを問われる試験です。エンジニアの方が1番最初に受けるのがおすすめのAWS試験です。
AWS SAAでは、AWSの主要サービスとアーキテクチャ設計に関する理解が主に問われます。難易度は中級レベルです。私自身受験・合格した実体験としては難易度は普通でした。ただ油断していると落ちるので気をつけてください。
受験料は20,000円(税込)です。有効期限は認定日から3年間です。
AWSデベロッパー – アソシエイト(AWS DVA)
AWSデベロッパーアソシエイト(AWS DVA)は、AWS上での開発と運用に関するスキルを問われる試験です。
AWS DVAでは、クラウドベースのアプリケーションの開発、デプロイ、およびデバッグに関する理解が主に問われます。難易度は中級レベルです。私自身受験・合格した実体験としては、AWSアソシエイト資格の3種類の中ではもっとも簡単でした。
受験料は20,000円(税込)です。有効期限は認定日から3年間です。
AWS Sysopsアドミニストレーター – アソシエイト(AWS SOA)
AWS Sysopsアドミニストレーターアソシエイト(AWS SOA)は、クラウドアーキテクチャの設計と実装スキルを問われる試験です。
AWS SOAでは、AWS上へのワークロードのデプロイ、管理、運用の理解が主に問われます。難易度は中級レベルです。私自身受験・合格した実体験としては、AWSアソシエイト資格の3種類の中ではもっとも難しかったので入念に対策することをおすすめします。
受験料は20,000円(税込)です。有効期限は認定日から3年間です。
AWSデータエンジニア – アソシエイト(AWS DEA)
AWSデータエンジニア – アソシエイト(AWS DEA)は、データ関連サービスに関するスキルを問われる試験です。
2024年4月にリリースされました。AWS DASの受験要件は特になく、難易度は中級レベルです。
受験料は20,000円(税込)です。有効期限は認定日から3年間です。
上級(プロフェッショナル)
AWSソリューションアーキテクト – プロフェッショナル(AWS SAP)
AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナル(AWS SAP)は、複雑なソリューションの設計と実装に関する高度なスキルを問われる試験です。大規模なシステムのアーキテクチャ設計、コスト最適化、セキュリティ対策などが主に問われます。
AWS SAPは、AWSアソシエイト資格のAWS SAAの上位資格ですが、受験要件としてAWS SAAは必要ではありません。難易度は上級レベルです。一般的にはAWS資格で最も難しい資格と言われており、自身が調査したAWS資格の難易度ランキングでも3位でした。
受験料は40,000円(税込)です。有効期限は認定日から3年間です。
AWS DevOpsエンジニア – プロフェッショナル(AWS DOP)
AWS DevOpsエンジニアプロフェッショナル(AWS DOP)は、AWSでの分散システムおよびサービスのプロビジョニング、運用、および管理に関する高度なスキルを問われる試験です。
AWS DOPは、AWSアソシエイト資格のAWS DVAとAWS SOAの上位資格ですが、受験要件としてAWS DVAやAWS SOAは必要ではありません。難易度は上級レベルです。プロフェッショナル資格ではあるものの、自身が調査したAWS資格の難易度ランキングでは10位だったので意外と簡単と感じる方が多かったです。
受験料は40,000円(税込)です。有効期限は認定日から3年間です。
専門知識(スペシャリティ)
AWSアドバンスドネットワーキング – スペシャリティ(AWS ANS)
AWSアドバンスドネットワーキング – スペシャリティ(AWS ANS)は、複雑なネットワーキングタスクの設計、実装、最適化に関する専門的なスキルを問われる試験です。
AWS ANSの受験要件は特にありません。難易度は専門知識レベルで、自身が調査したAWS資格の難易度ランキングでは最も難しいという声が多い1位の資格でした。
受験料は40,000円(税込)です。有効期限は認定日から3年間です。
AWSセキュリティ – スペシャリティ(AWS SCS)
AWSセキュリティ – スペシャリティ(AWS SCS)は、AWSのセキュリティモデルとセキュリティサービス、機能に関する専門的なスキルを問われる試験です。
AWS SCSの受験要件は特になく、難易度は専門知識レベルです。AWS SCSは2023年7月に新バージョンに更新されたので更新点を踏まえて試験対策しましょう。詳細は別記事でまとめています。
受験料は40,000円(税込)です。有効期限は認定日から3年間です。
AWSマシンラーニング – スペシャリティ(AWS MLS)
AWSマシンラーニング – スペシャリティ(AWS MLS)は、機械学習モデルの設計、実装、展開に関する専門的なスキルを問われる試験です。
AWS MLSの受験要件は特になく、難易度は専門知識レベルです。
受験料は40,000円(税込)です。有効期限は認定日から3年間です。
おすすめの勉強方法
AWS資格のおすすめの勉強方法は以下の通りです。
試験ガイドの確認
各AWS試験の試験ガイドをまとめました。試験ガイドは、出題範囲、得点の割合、問われる内容まで詳細に記載されているので、最初に目を通すことをおすすめします。
- AWS CLFの試験ガイド(CLF-C02)
- AWS SAAの試験ガイド(SAA-C03)
- AWS DVAの試験ガイド(DVA-C02)
- AWS SOAの試験ガイド(SOA-C02)
- AWS SAPの試験ガイド(SAP-C02)
- AWS DOPの試験ガイド(DOP-C02)
- AWS ANSの試験ガイド(ANS-C01)
- AWS SCSの試験ガイド(SCS-C02)
- AWS MLSの試験ガイド(MLS-C01)
サンプル問題を解く
各AWS試験のサンプル問題が公開されているのでぜひ解いてみてください。ご自身にとっての難易度をはかってから勉強計画を立てていきましょう。
- AWS CLFの試験サンプル問題(CLF-C01)
- AWS SAAの試験サンプル問題(SAA-C03)
- AWS DVAの試験サンプル問題(DVA-C02)
- AWS SOAの試験サンプル問題(SOA-C02)
- AWS SAPの試験サンプル問題(SAP-C02)
- AWS DOPの試験サンプル問題(DOP-C02)
- AWS ANSの試験サンプル問題(ANS-C01)
- AWS SCSの試験サンプル問題(SCS-C01)
- AWS MLSの試験サンプル問題(MLS-C01)
試験の申し込み
試験のレベルを把握できたら、AWS試験の申し込みをしましょう。
期限を決めなければ勉強期間が長引いてしまうため、先に試験の申し込みをしましょう。試験日に間に合わないなと思っても、試験日の24時間前であれば3度目まで試験日の変更やキャンセルができます。
申し込み方法は別記事でわかりやすくまとめています。
無料学習サイトを利用
AWSでは無料の学習サイトも豊富です。特にAWSクラウドプラクティショナーやAWS SAAでは無料の教科書や問題集などがあるので、ぜひ利用していきましょう。
参考書・問題集・動画で対策
各AWS資格の参考書、問題集、動画コースなどAWS学習に役立つ参考書をまとめているので、ぜひ資格対策に参考にしてください。
模擬試験を解く
AWS公式で模擬試験が受けられます。試験の難易度を確認したり、試験前のリハーサルとして利用しましょう。
ハンズオンで深める
AWSを実際に設定しながら学ぶと理解がスムーズになり記憶にも定着しやすいです。AWSのハンズオン学習に役立つ参考書や学習サイトをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
AWS試験の受験
お得なキャンペーン
不定期ではありますが、AWS公式でAWS試験のキャンペーンが開催されるのでぜひ活用していきましょう。2023年12月時点で開催中のAWS試験のキャンペーンは以下の通りです。
キャンペーン | 開催期間 |
---|---|
AWSプロフェッショナルの受験料が50%オフ | 終了済み、2023年3月7日から2023年4月30日 |
AWS資格の再受験料が無料 | 終了済み、2023年3月15日から2023年7月15日 |
AWSアソシエイト資格の受験料が50%オフ | 終了済み、2023年6月6日から2023年9月29日 |
AWS SCSの受験料が50%オフ | 終了済み、2023年7月12日から2023年9月30日 |
AWSクラウドプラクティショナーの受験料が25%オフ | 終了済み、2023年10月1日から2024年1月1日 |
AWS資格の再受験料が無料 | 終了済み、2024年1月25日から2024年4月30日 |
クーポン入手方法
AWS試験のバウチャーの入手方法と開催中の公式キャンペーン情報は別記事でまとめています。
申し込み方法
AWS試験の申し込み方法を別記事でわかりやすくまとめているのでぜひ参考にしてください。
リスケ・キャンセル方法
AWS試験の試験日の変更やキャンセルは試験日の24時間前であれば可能です。具体的な方法は別記事でまとめています。
試験当日の流れ
AWS試験はピアソンVUEのテストセンターで行われます。試験当日の流れをまとめています。
試験当日の持ち物
AWS試験の当日の持ち物としては、身分証明書が2点必要になります。
領収書発行方法
AWS試験の領収書発行方法は別記事で解説しています。
試験結果はいつ?
AWS試験の結果は最短5営業日以内にわかります。私自身が受験した時には不合格であれば当日、合格であれば6時間後くらいに確認できました。
AWS試験に合格したら
合格特典
AWS資格に合格すると、次回のAWS試験料が半額になるクーポンがもらえるのでどんどん利用していきましょう。
合格証明書発行方法
AWS資格の合格証明証の発行方法は別記事で詳しくまとめています。
デジタルバッジ取得方法
AWS資格に合格したらデジタルバッジで合格をアピールしてみましょう。
有効期限と更新方法
AWS資格の有効期限は取得日から3年間です。有効期限までにAWS資格を更新する方法をまとめています。
履歴書への記載方法
AWS資格の履歴書への記載方法はまとめているので参考にしてください。
AWSエンジニアに転職
AWS資格を取得してAWSエンジニアとして転職を検討している方に役立つおすすめの転職サイト(AWS案件が多い転職サイト)をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
現場レベルのAWSスキルを学ぶ
AWS資格を取得した後に、さらに現場レベルのAWSスキルを学びたい方におすすめのAWSスクールをまとめているので、ぜひ参考にしてください。