目次
AWS DEAとは?
AWS新試験であるAWS DEA(AWS Certified Data Engineer – Associate)が2023年11月27日からベータ版で配信されるとAWS公式から発表されました。
試験は2024年4月にリリースされました。
AWS Certified Data Engineer – Associate
試験概要
AWS DEAはAWSのデータ関連サービスに関するスキルをはかるアソシエイト資格です。
特徴としては問題数が85問と多く、試験言語は英語のみです。参考
正式名称 | AWS Certified Data Engineer – Associate |
試験バージョン | DEA-C01 |
レベル | Associate(中級) |
試験時間 | 130分 |
問題数 | 65問 |
試験料 | 20,000円 |
試験形式 | 択一または多肢選択 |
言語 | 英語 |
試験範囲
AWS DEAの試験範囲は以下の通りです。
「データの取り込みと変換」の配点割合が非常に高いので、AWSのETLサービスであるAWS Glueの理解を深める必要がありそうです。
セクション | DEA-C01の試験内容 | 配点割合 |
---|---|---|
分野1 | データの取り込みと変換 | 34% |
分野2 | データストアの管理 | 26% |
分野3 | データ運用とサポート | 22% |
分野4 | データセキュリティとガバナンス | 18% |
重要サービス
試験ガイドに記載のあるAWS DEAの試験範囲の重要サービス(84サービス)を簡単にまとめます。
Amazon AthenaからAmazon QuickSightまでのデータ分析、ETL関連のサービスが特に重要です。
Amazon Athena | SQLを用いてS3データを簡単にクエリできるサービス |
Amazon EMR | ビッグデータフレームワーク(Hadoop、Sparkなど)を簡単に実行できるサービス |
AWS Glue | ETL(抽出、変換、ロード)作業を自動化するフルマネージドサービス |
AWS Glue DataBrew | データをクリーニング、正規化、変換するための視覚的なデータ準備ツール |
AWS Lake Formation | セキュアなデータレイクを短期間で構築・管理するサービス |
Amazon Kinesis Data Analytics | リアルタイムデータを分析・可視化するサービス |
Amazon Kinesis Data Firehose | リアルタイムデータをロード、変換、配信するサービス |
Amazon Kinesis Data Streams | リアルタイムのストリーミングデータを収集、保存、分析するサービス |
Amazon MSK | Apache Kafkaを簡単にセットアップ、運用するマネージドサービス |
Amazon OpenSearch Service | Elasticsearchを基盤とした検索と分析のマネージドサービス |
Amazon QuickSight | BI分析を高速で行うビジュアル分析ツール |
Amazon AppFlow | SaaSアプリケーションとAWSサービス間でデータを転送するサービス |
Amazon EventBridge | イベント駆動型アーキテクチャを構築するサービス |
Amazon MWAA | Apache Airflowをマネージドで実行するサービス |
Amazon SNS | メッセージをパブリッシュ・サブスクライブするサービス |
Amazon SQS | メッセージキューを管理するサービス |
AWS Step Functions | マイクロサービスとサーバーレスアプリケーションを調整するサービス |
AWS Budgets | AWSの使用状況に対する予算設定とアラート通知ができるサービス |
AWS Cost Explorer | AWSのコストと使用量を可視化、把握、管理できるサービス |
AWS Batch | バッチ処理を実行・管理するフルマネージドサービス |
Amazon EC2 | 仮想マシンを提供するサービス |
AWS Lambda | イベントに基づいてコードを実行するサービス |
AWS SAM | サーバーレスアプリケーションをモデル化とデプロイするサービス |
Amazon ECR | Dockerイメージを保存するレジストリサービス |
Amazon ECS | コンテナ管理とオーケストレーションを行うサービス |
Amazon EKS | Kubernetesをマネージドで実行するサービス |
Amazon DocumentDB | MongoDB互換のドキュメントデータベースサービス |
Amazon DynamoDB | キー/バリューとドキュメントデータモデルを提供するNoSQLデータベース |
Amazon Keyspaces | Apache Cassandra互換のマネージドデータベースサービス |
Amazon MemoryDB for Redis | Redis互換のインメモリデータストアサービス |
Amazon Neptune | グラフデータベースを提供するサービス |
Amazon RDS | リレーショナルデータベースを提供するサービス |
Amazon Redshift | データウェアハウスを提供するサービス |
AWS CLI | コマンドラインからAWSリソースを操作するサービス |
AWS Cloud9 | クラウドベースの統合開発環境サービス |
AWS CDK | インフラをコードで定義するサービス |
AWS CodeBuild | ソースコードのビルドとテストを行うサービス |
AWS CodeCommit | ソースコードを保存するリポジトリサービス |
AWS CodeDeploy | アプリケーションのデプロイを自動化するサービス |
AWS CodePipeline | CI/CDパイプラインを構築するサービス |
Amazon API Gateway | APIを作成、公開、管理するサービス |
Amazon SageMaker | 機械学習モデルの開発からデプロイまで支援するサービス |
AWS CloudFormation | インフラリソースをテンプレートで管理するサービス |
AWS CloudTrail | AWSリソースのアクティビティの監査とロギングを行うサービス |
Amazon CloudWatch | AWSリソースとアプリケーションの監視を行うサービス |
Amazon CloudWatch Logs | ログデータを集約して監視するサービス |
AWS Config | AWSリソースの設定を監視するサービス |
Amazon Managed Grafana | Grafanaをマネージドで提供するサービス |
AWS Systems Manager | AWSリソースの統合管理を行うサービス |
AWS Well-Architected Tool | AWSアーキテクチャの最適化を支援するサービス |
AWS Application Discovery Service | アプリの依存関係を特定し、オンプレからAWS移行時に役立つサービス |
AWS Application Migration Service | アプリケーションの移行を簡素化するサービス |
AWS DMS | データベースの移行サービス |
AWS DataSync | オンプレミスとAWS間でデータを同期するサービス |
AWS SCT | スキーマ変換とコード変換を行うサービス |
AWS Snow Family | 大量のデータ移行とエッジコンピューティングを行うサービス |
AWS Transfer Family | AWS ストレージサービスとの間でファイルを送受信する転送サービス |
Amazon CloudFront | コンテンツ配信ネットワークサービス |
AWS PrivateLink | VPC内でAWSサービスにプライベートアクセスするサービス |
Amazon Route 53 | DNSルーティングとドメイン登録を行うサービス |
Amazon VPC | 仮想プライベートクラウドを提供するサービス |
AWS IAM | ユーザーとリソースのアクセス制御を行うサービス |
AWS KMS | 暗号キーの作成と管理を行うサービス |
Amazon Macie | 機密データを識別して保護するサービス |
AWS Secrets Manager | シークレット(機密)情報の管理を行うサービス |
AWS Shield | DDoS攻撃から保護するサービス |
AWS WAF | ウェブアプリケーションのFW |
AWS Backup | AWSリソースのバックアップを一元管理するサービス |
Amazon EBS | ブロックレベルのストレージを提供するサービス |
Amazon EFS | ファイルベースのストレージを提供するサービス |
Amazon S3 | オブジェクトストレージを提供するサービス |
Amazon S3 Glacier | 長期アーカイブ用の低コストストレージサービス |
公式模擬試験
AWS DEA公式模擬試験(英語版のみ)が公開されているので、ぜひベータ試験の前に受験しましょう。
AWS公式模擬試験の受験方法は別記事でまとめているので、ぜひ参考にしてください。
あわせて読みたい

【無料】AWS公式模擬試験の受験方法
無料模擬試験の受験方法 AWS公式の模擬試験を無料で受験する方法を解説します。以前までは「BenchPrep」という外部サイトを経由してAWS模擬試験(有料)を受験していた...
AWS資格に役立つ情報
資格一覧
10種類のAWS資格一覧を別記事で詳細に解説しています。
あわせて読みたい

【完全ガイド】12種類のAWS資格一覧とおすすめの勉強方法
AWS資格一覧とおすすめの勉強方法 2025年現在で実施されているAWS資格は12種類です。 各AWS資格の概要、略称、受験料、人気度などを一覧でまとめます。また、各AWS資格...
参考書まとめ
AWS資格におすすめの参考書・問題集をすべて別記事にまとめているので、受験予定のAWS試験の参考にしてください。
あわせて読みたい

【2024年】おすすめのAWS参考書・本・教材まとめ
おすすめのAWS参考書・書籍・教材 AWS学習に役立つ参考書(本、書籍)・教材テキストをまとめます。 AWSの勉強をするなら基礎から応用まで体型的に学べるAWS資格を目指...
ロードマップ
AWS資格のロードマップもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
あわせて読みたい

【2024年】AWS資格取得のおすすめ順番・ロードマップ【全10種】
AWS資格のおすすめ順番・ロードマップ AWS10冠を目指す方やおすすめの資格取得順番が気になる方向けに、AWS資格取得のおすすめの順番・ロードマップを紹介します。 2024...
難易度ランキング
合格体験記からAWS資格の難易度ランキングをまとめていますので、各資格の難易度の参考にしてください。
あわせて読みたい

【2024年】AWS資格の難易度ランキング【合格体験記300個】
AWS資格の難易度ランキング 合格体験記をもとに、AWS資格の難易度ランキングをまとめます。 全10種類のAWS資格の合格体験記で「難しい」と言及されていたもの順にランキ...
AWS資格は意味ない?
AWS4冠の実体験を踏まえて、AWS資格は本当に意味ないのかについてまとめました。
あわせて読みたい

AWS資格は意味ない?AWS4冠の実体験で語ってみる
AWS資格は意味ない? 私自身4つのAWS資格を保有しているひよっこフリーランスネットワークエンジニアですが、AWS4冠の実体験を踏まえて、AWS資格は本当に意味ないのかに...