AWS DOP(デブオプスエンジニアプロフェッショナル)とは?
AWS DOP(デブオプスエンジニアプロフェッショナル)とはAWS資格の中でも開発者・運用者向けのプロフェッショナル資格です。これからAWS DOPを受験する方におすすめの勉強方法をまとめます。
概要まとめ
AWS DOP(デブオプスエンジニアプロフェッショナル)とはAWS認定資格の1つであり、上級(プロフェッショナル)レベルの資格です。
AWS DOP試験の概要を表でまとめると以下の通りです。各リンクをクリックすると説明箇所に移動できます。
受験対象者 | AWSを活用したアプリ開発・運用に携わるエンジニア クラウド学習を始めたいオンプレミスの開発・運用エンジニア 他クラウドサービスを扱う開発・運用エンジニア |
難易度 | 上級者レベル、やや難 |
試験日 | いつでも受験可能 |
試験場所 | テストセンター、自宅 |
試験バージョン | DOP-C02 |
問題数 | 75問 |
問題形式 | 単一・複数選択 |
試験時間 | 180分 |
受験料 | 33,000円(30,000円+税) |
有効期限 | 取得した日から3年間有効 |
合格率 | 非公開 |
合格点 | 750/1000 |
よくある質問 | – |
受験対象者
AWS DOP(デブオプスエンジニアプロフェッショナル)の主な受験対象者は以下のとおりです。AWS DOPはサービスのプロビジョニング、運用、および管理に関する高度なスキルを問われる試験です。
- AWSを活用したアプリ開発・運用に携わるエンジニア
- クラウド学習を始めたいオンプレミスの開発・運用エンジニア
- 他クラウドサービスを扱う開発・運用エンジニア
難易度
AWS DOPの難易度はやや難レベル、上級レベルです。
AWS DOPの合格者(30名)の難易度感想を別記事でまとめているので、参考にしてください。AWSサービスの特徴のみで答えられる問題はほとんどなく、特定の課題への最適な開発・運用ソリューションを答えるのがメインとなります。また、問題文と選択肢が長いので集中力と忍耐力が求められます。
またAWS DOPのサンプル試験問題がAWS公式で用意されているので、実際に解いてみてご自身が感じる難易度を確認しておきましょう。自分のサイトも含めて「簡単」「難しい」と言われていることを鵜呑みにせず、ご自身にとっての難易度を把握して受験対策を進めていきましょう。誰かが言ったことよりも自分の肌感を大事にしてください。
試験日・試験場所
AWS認定資格の試験日はいつでも自由に選択できます。AWS認定資格はテストセンターと呼ばれる会場で受験します。テストセンターを予約する際にピアソンVUEというサイトから予約可能な試験日と時間帯を選ぶことで試験日の日程を決めます。
国家試験のように、試験日が定期的に決められた日程・時間帯ではなく、各受験者の都合のよい日程・時間帯で受験可能です。
ただしテストセンター(受験会場)ごとに受験可能な日程・時間帯がある程度決まっており、先着順で予定が埋まっていくため、早めに受験日を確定して予約することをおすすめします。
試験バージョン
AWS DOPは2023年3月に新バージョン(DOP-C02)に試験のアップデートがされました。
2024年現在の現行バージョンは、DOP-C02となります。
試験バージョンの変更点は別記事で詳しくまとめていますので参考にしてください。簡潔にいうと、配点割合と試験範囲が大きく変更されました。
問題数・問題形式
AWS DOP(デブオプスエンジニアプロフェッショナル)の問題数は75問で、単一・複数選択形式で出題されます。例えば、単一形式であれば4つのうちから1つの解答を選び、複数選択形式であれば4つのうちから1つ以上の解答を選んで答えます。
わからない問題はチェックマークをつけて後回しにしたり、あとで戻って解答できます。特にAWS DOPは問題文と選択肢が非常に長いため、すぐに解けそうな問題から手をつけるという時間管理スキルも必要になってきます。
問題形式はAWS DOPのサンプル試験問題を解いてみるのがおすすめです。より実践形式に近いAWS公式の模擬試験を受験するのもおすすめです。
試験時間
AWS DOP(デブオプスエンジニアプロフェッショナル)の試験時間は180分です。 試験時間が3時間と非常に長いため、事前にトイレにいくのが必須です。問題数は75問なので、1問当たり2分40秒程度で解答する必要があります。
試験時間は3時間と長いですが、問題文と選択肢が長文で解答に時間がかかるので、思ったよりも時間は多くないです。
受験料
2023年時点のAWS DOPの受験料は33,000円(税込)です。受験料を少しでも安く抑える方法としてバウチャーチケットを購入する方法があるのでぜひ参考にしてください。事前に別のAWS資格に合格しているなら受験料が半額になるクーポンがあるのでぜひ利用しましょう。
有効期限
AWS DOPの有効期限は資格取得した日から3年間となります。AWS認定資格の有効性を保つためには有効期限内に再認定(再受験)に合格するか、上位資格に合格する必要があります。
国家資格のようにいったん合格すれば永久に失効しない資格ではなく、有効期限があるので注意しましょう。
AWS資格の更新方法は別記事でまとめています。
合格率・合格点
AWS DOPの合格率はAWS公式で公表されていません。合格点としては750点(1000点中)となります。
合格率を少しでも上げるために入念に試験対策を行うようにしましょう。具体的な試験対策方法を続けて解説していきます。
よくある質問
- AWS DOPの過去問はありますか?
-
ないです。一般的なベンダーIT資格と同じようにAWSは問題を非公開にしており、問題流出を防いで資格の優位性を保っています。同じような問題だったり、全く同じ問題が出るサイトは違法なので利用しないようにしましょう。参考(守秘義務)
- AWS DOPの合否はいつ出ますか?
-
不合格であれば試験終了後、合格の可能性が高ければ6時間後〜5日以内に確認できます。参考
- AWS DOPの学習時間・勉強時間はどれくらいですか?
-
AWS DOP合格者の勉強時間の調査から勉強期間は1ヶ月〜2ヶ月で53%を占めたので、1日1、2時間の学習時間という仮説で検討すると勉強時間は30時間〜120時間が目安となります。
AWS DOPの勉強方法
AWS DOP(デブオプスエンジニアプロフェッショナル)のおすすめ勉強方法は以下の通りです。
試験ガイドを確認する
AWS DOP試験に役立つAWS公式サイトのリンクをまとめました。
公式資料 | 内容 |
---|---|
AWS Certified DevOps Engineer – Professional | AWS DOP試験のトップページ |
AWS DOP試験ガイド | AWS DOP試験の試験ガイド |
AWS DOP試験問題サンプル | AWS DOP試験の試験問題サンプル |
AWS DOP公式練習問題集 | AWS DOP試験の練習問題集 |
AWS DOP公式試験コース | AWS DOP試験のデジタルトレーニング |
特に試験ガイドは、出題範囲、得点の割合、問われる内容まで詳細に記載されているので、最初に目を通すことをおすすめします。試験ガイドからわかることは以下のとおりです。
- 採点対象外の設問(ランダムで15問)があること
- 出題されるセクション・分野の得点比率
- 各セクション・分野で理解しておくべきこと
- AWS DOP(DOP-C02)で出題されるAWSのサービスと機能
また、セクションごとの得点比率が異なるため、特に配点割合の高い「SDLC のオートメーション」を重点的に対策することをおすすめします。具体的に問われる内容は試験ガイドに記載があるので都度確認しましょう。
セクション | 新バージョン試験(DOP-C02) | 配点割合 |
---|---|---|
第1分野 | SDLC のオートメーション | 22% |
第2分野 | 設定管理とIaC | 17% |
第3分野 | 耐障害性の高いクラウドソリューション | 15% |
第4分野 | モニタリングとロギング | 15% |
第5分野 | インシデントとイベントへの対応 | 14% |
第6分野 | セキュリティとコンプライアンス | 17% |
試験サンプル問題を解いてみる
AWS DOP(デブオプスエンジニアプロフェッショナル)のサンプル問題が公開されているのでぜひ解いてみてください。ご自身にとっての難易度をはかってから勉強計画を立てていきましょう。
試験の申し込みをする
試験のレベルを把握できたら、AWS DOP試験の申し込みをしましょう。
期限を決めなければ勉強期間が長引いてしまうため、先に試験の申し込みをしましょう。試験日に間に合わないなと思っても、試験日の24時間前であれば3度目まで試験日の変更やキャンセルができます。
AWS DOP合格者の勉強期間は1ヶ月〜2ヶ月で53%を占めています。なので、2ヶ月程度先の時期で申し込みするのがおすすめです。勉強期間の調査結果は別記事でまとめています。
申し込み方法は別記事でわかりやすくまとめています。
無料学習サイトを利用する
AWS DOPではAWS公式ドキュメントをよく読みこむことが非常に重要です。主要なAWS公式ドキュメントは別記事でまとめています。
参考書・問題集・動画で対策する
AWS DOP(デブオプスエンジニアプロフェッショナル)におすすめの参考書、問題集、動画コースをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
模擬試験を解いてみる
AWS公式でAWS DOPの模擬試験が受けられます。試験の難易度を確認したり、試験前のリハーサルとして利用しましょう。
ハンズオンで理解を深める
AWSを実際に設定しながら学ぶと理解がスムーズになり、記憶にも定着しやすいです。AWSのハンズオン学習に役立つ参考書や学習サイトをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
AWS DOPに合格したら
合格特典
AWS DOPに合格すると、次回のAWS試験料が半額になるクーポンがもらえるのでどんどん利用していきましょう。
合格証明書発行方法
AWS DOPの合格証明証の発行方法は別記事で詳しくまとめています。
デジタルバッジ取得方法
AWS DOPに合格したらデジタルバッジで合格をアピールしてみましょう。
履歴書への記載方法
AWS DOPの履歴書への記載方法はまとめているので参考にしてください。
AWSエンジニアとして転職するなら
AWS DOPを取得してAWSエンジニアとして転職を検討している方に役立つおすすめの転職サイト(AWS案件が多い転職サイト)をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
現場レベルのAWSスキルを学ぶなら
AWS DOPを取得した後に、さらに現場レベルのAWSスキルを学びたい方におすすめのAWSスクールをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
AWS資格に役立つ情報
資格一覧
AWS資格一覧を別記事で詳細に解説しています。
ロードマップ
AWS資格のロードマップもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
難易度ランキング
合格体験記からAWS資格の難易度ランキングをまとめていますので、各資格の難易度の参考にしてください。
AWS資格は意味ない?
AWS4冠の実体験を踏まえて、AWS資格は意味ないのかについてまとめました。
まとめ
最後にまとめます。
- AWS DOPは開発者・運用者向けのプロフェッショナル資格
- 難易度はやや難、上級者レベル
- 試験日はいつでも受験可能
- 試験場所はテストセンターまたは自宅
- 受験料は33,000円
- 資格の有効期限は取得日から3年間
以上!