AWS資格は意味ない?
私自身4つのAWS資格を保有しているひよっこフリーランスネットワークエンジニアですが、AWS4冠の実体験を踏まえて、AWS資格は本当に意味ないのかについてまとめていきます。
要点をまとめると以下の通りです。
- AWS資格を取得する方法や目的によって意味が変わる
- 20代の若手なら評価されやすい
- AWS CLFはクラウドの理解に最適
- AWS SAPは業務に活かせれば市場価値が高い
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AWS資格の再受験料が無料になるキャンペーンが2024年4月30日まで開催中なのでぜひ活用しましょう。
意義はある
AWS資格は意味ないと不安な方もいると思いますが安心してください。AWS資格を取得する意義はあります。メリットは以下の3つが挙げられます。詳細は後述します。
- 資格手当がもらえる
- AWS関連の仕事に関われる機会が増える
- AWSエンジニアとして転職しやすくなる
ただ以下の場合は意味がないとは思います。
- ブレインダンプサイトを利用して、問題・解答を丸暗記した場合
- 資格取得が目的になっている場合
ブレインダンプサイトとは流出した試験問題をもとに問題集などを作成し、公開・販売している違法なサイトです。ITベンダー資格試験は試験問題を非公開にしている場合がほとんどです。
非公開の試験問題をインターネット上に公開し、金銭的な利益を得ている悪質なサイトを利用して合格することは各ITベンダー資格試験の受験者ポリシーに反するので絶対にやめましょう。出題される問題の答えを覚えて合格した資格の価値はないです。
AWS資格でも怪しいサイトはたくさんあります。各サイトの評判や合格体験記をみて、まったく同じ問題が出た、似たような問題が多かったと多数あればブレインダンプサイトの可能性が非常に高いので利用しないようにしましょう。代表的な怪しいサイトは別記事でまとめています。
また、資格取得が目的になっている場合はもったいないです。AWS SAAをゲットしてAWSの案件に参画することを目標にしたり、AWS SAPをゲットしてAWS設計の案件やポジションに参画・転職することを目標にしましょう。
安直にAWS12冠を目指すなどのAWS資格取得を目的にしないようにしましょう。資格取得は目的ではなく手段として活用しましょう。AWS12冠よりもご自身でAWSの環境構築をしてラボ環境を一通りつくった経験のある方のほうが実務的には価値があるはずです。
若手は資格の効果が強い
私自身もAWS資格に限らずIT資格を持っていたことで、参画する案件の待遇や転職活動での評価がかなり良くなりました。
自身の経験談も踏まえると、20代の若手であれば向上心や学習意欲の高い人材として会社からも市場からも評価されるので非常にメリットが大きいです。一方で年齢が上がれば実務経験とスキルの方が求められるので資格の効果は弱くなるのは事実です。
もちろん資格がないよりは、向上心や学習意欲の高い人材として評価されやすいのでAWS資格を取るのがおすすめです。
AWS CLFは意味ない?
AWSの入門資格であるAWSクラウドプラクティショナーも意義があります。
AWS初心者の方であればAWS CLFを学ぶ意義は大いにあります。非エンジニア・営業職・新入社員の方であればクラウドサービスで社会のITインフラがどのように成り立っているのかを把握する機会になりますし、エンジニアの業務の話に入りやすくなるはずです。
ただAWSクラウドプラクティショナーは入門資格であるが故に市場価値が高いとは言えませんが、AWSクラウドプラクティショナーレベルの内容をきっちりと理解することができていればご自身の職務にも活きるはずです。
- クラウドサービスを理解できる
- オンプレミスとの違いを理解できる
- 具体的なAWSの各種サービスを学べる
- サーバ、データベース、ストレージなどIT知識を網羅的に学べる
- AWSクラウドの価値を理解できる など
AWSクラウドプラクティショナーの試験概要と勉強方法は別記事でまとめています。
AWS SAPは意味ない?
AWSの上級資格であるAWS SAPレベルの知見を実業務に活かせる人材の市場価値は高いです。
AWS SAPはプロフェッショナルレベルのクラウド設計・管理に関するベストプラクティスを学ぶので、AWSを活用したインフラ設計・構築・管理への造詣が深まるでしょう。
私自身フリーランスのネットワークエンジニアなのでAWS案件の単価を参考にすることもありますが、AWS案件単価は平均70万越えと非常に高いです。AWSエンジニア自体が人手不足で優秀な高度人材がどこの現場も足りていないのが実情なので、AWS SAPレベルの知見を業務に活かせる人材は非常に市場価値が高いです。
AWS SAPを取得すること自体の価値が高いわけではなく業務に活かせることが最重要です。そのため座学ではなく、ハンズオンで実際にAWS環境を構築したり、公式ドキュメントのベストプラクティスを隈なく読み込むなど質の高い学習をしてAWS SAPに合格すればかなり付加価値がつくでしょう。
- クラウドアーキテクチャの深い知識の証明
- 高度なソリューション能力の証明
- 各AWSサービスの高度な知識の証明
- クラウドイニシアティブを実施できる知見の証明 など
AWS SAPの試験概要と勉強方法は別記事でまとめています。
AWS資格取得のメリット
AWS資格を取得するメリットは以下の通りです。
- 資格手当がもらえる
- AWS関連の仕事に関われる機会が増える
- AWSエンジニアとして転職しやすくなる
資格手当がもらえる
企業勤めの方であれば会社によって資格手当がもらえたりします。例えばクラウドインテグレーター(Cler)で有名なアイレット株式会社であれば、AWS SAPの資格を保有していると年90,000円の資格手当がもらえる事例もあります。
自身のスキルアップやスキルの証明に加えて、資格手当までもらえるのがAWS資格のメリットです。
AWS関連の仕事を任されやすい
エンジニアとして働くならば自分のやりたい技術や興味のある仕事をやりたいと思うはずです。AWS資格を取得していれば、社内外でAWSを利用した案件の紹介や話が回って来やすくなります。
私自身もAWSの勉強やAWS資格(AWS SAA)を取得したことが加味されて、AWSのタスクを頼まれたり、AWSに関する案件が紹介されやすくなるなどのメリットを享受できました。
仕事を振る側としてもAWSを学んでいる姿勢や意欲のある方に仕事をふりやすくなるので、AWS関連の仕事をしたいならAWS資格をとってアピールしましょう。
AWSエンジニアに転職しやすい
AWS資格取得をすれば、転職時に評価されたり、話しを合わせやすくなります。
実務経験がなく未経験でAWSエンジニアになるのはほぼ不可能です。AWSエンジニアになる素質と意欲をアピールできるのでAWS資格は非常に役立ちます。
採用側としてもAWSを学んでいる姿勢や意欲のある方に目が行きやすいので、AWSエンジニアとして転職をしたいならAWS資格をとってアピールしましょう。
AWSエンジニアに特化したおすすめの転職サイトを別記事でまとめているので参考にしてください。
おすすめのAWS資格
非エンジニア・営業向け
非エンジニア・営業の方であれば、AWSクラウドプラクティショナー(AWS CLF)がおすすめです。AWS CLFでAWSの基礎を一通り学べるのでエンジニアとのコミュニケーションがしやすくなるはずです。
AWSクラウドプラクティショナーの詳細とおすすめの勉強方法は別記事でまとめているので参考にしてください。
エンジニア向け
エンジニアの方であれば、AWSソリューションアーキテクトアソシエイト(AWS SAA)がおすすめです。AWS SAAでAWSの設計・管理に関する内容を一通り学べるのでハイブリッドクラウド環境やオンプレからクラウド移行などの内容理解に役立ちます。
私自身、AWS SAAを取得したことでAWS資格の恩恵を1番感じているのでおすすめです。
AWS SAAの詳細とおすすめの勉強方法は別記事でまとめているので参考にしてください。
AWSエンジニアを目指すなら
AWSエンジニアになりたい方であれば、AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナル(AWS SAP)がおすすめです。AWS SAPでAWSの設計・管理に関する内容を深く網羅的に学べるのでハイブリッドクラウド環境やオンプレからクラウド移行、高度なクラウドアーキテクトなどの実行支援で役立ちます。
AWS SAPの詳細とおすすめの勉強方法は別記事でまとめているので参考にしてください。
AWS資格取得の勉強だけだと知識ベースのインプットしかできないですが、現場で必要とされる自動化やCI/CDなどの実務に役立つ内容を学べるAWSスクールもあるのでぜひ参考にしてください。
AWS資格に役立つ情報
資格一覧
AWS資格一覧とおすすめの勉強方法を別記事で詳しく解説しています。
ロードマップ
AWS資格のロードマップもまとめているので、AWS資格の順番に迷われている方は参考にしてください。
参考書まとめ
AWS資格の参考書を別記事でまとめています。
難易度ランキング
合格体験記からAWS資格の難易度ランキングをまとめていますので、各資格の難易度の参考にしてください。