高度試験の午前免除制度
午前1免除の概要
IPAの高度試験では午前1試験免除制度があります。情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の一部(共通的知識を問う午前1試験)が免除される制度です。
簡単にいうと、一定の条件を満たすことで応用情報よりも高度な専門試験の午前1試験が免除される制度です。
具体的にいえば、応用情報に合格していれば高度試験の1つであるネットワークスペシャリストの午前1試験を免除できたり、ネットワークスペシャリストの午前1試験を通過していれば、2年間、別の高度試験であるITストラテジストの午前1試験を免除できます。
- 応用情報技術者に合格
- 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験のいずれかに合格
- 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の午前1試験で合格
IPA公式の図解がわかりやすいです。参考
午前1免除の期間
IPA高度試験の午前1免除の期間は2年間です。参考
例えば、令和5年春に取得した場合、令和7年春まで午前1試験の免除となります。令和7年秋からは再度午前1試験から受験する必要があります。
午前1合格を目指すのもあり
IPA高度試験の午前1免除の期間は2年間適用されるため、戦略的に高度試験の午前1試験のみを受験して午前1免除の資格を得るのもありです。
午前1試験のみであれば2週間〜1ヶ月程度の勉強で合格できるので、どうしても試験対策が間に合わない方は午前1免除のみを狙うのをおすすめします。
午前1の試験対策方法は別記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。
午前向けの参考書
高度試験の午前1対策におすすめの参考書は別記事でまとめています。
セキスペのみ午前2免除あり
また、情報処理安全確保支援士試験だけは午前Ⅱ試験免除制度があります。
簡単に言えば、IPAが認定した学科等における情報セキュリティに関する課程を修了した者(つまり学生)は2年間セキスペの午前2試験が免除されます。学生向けの制度です。
他の高度試験では午前2免除はなく、受験必須です。
午前免除の番号確認
IPA高度試験の午前免除の番号を忘れた場合の確認方法をまとめます。
令和4年度に合格した場合
令和4年(2022年)に午前試験を通過した場合、CBTの特設ページから午前免除の番号を確認できます。
受験番号とパスワードが必要になります。忘れた場合は郵送による手続きが必要です。参考
令和5年度以降に合格した場合
令和5年(2023年)に午前試験を通過した場合、マイページから午前免除の番号を確認できます。
CBTのIPAページからマイページにログインし、トップ画面から下に移動します。
下の方に午前1通過者番号が記載されているので、当番号をコピペして試験申し込み時に入力しましょう。
午前1と午前2の違い
高度試験の午前1と午前2の違いと対策方法を別記事でまとめています。
応用情報の午前免除はない
応用情報技術者の午前試験の免除はありません。応用情報の午前試験は免除できず受験必須です。
よくある質問
- IPAの午前1免除はいつまで有効ですか?
-
2年間有効です。
- IPAの午前1免除の集合時間はいつですか?
-
試験当日の最初に受験される試験時間の20分前までに試験会場に向かいましょう。部屋が空いていない可能性もあるので早く行きすぎないようにしましょう。参考
IPA試験に役立つ情報
午後対策の参考書
各高度試験の午前2・午後対策におすすめの参考書・本を別記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
難易度ランキング
各高度試験の難易度ランキングを別記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
参考年収
各高度試験の参考年収と市場価値をまとめているのでぜひ参考にしてください。
難易度・勉強時間
各高度試験の難易度・勉強時間をまとめているのでぜひ参考にしてください。
申し込み方法
情報処理技術者試験の申し込み方法は別記事でまとめています。
有効期限
情報処理技術者試験は一度合格したらずっと有効になります。有効期限はありませんので失効することもないです。近年では受験料が値上げしているので早めに合格しましょう。
国家試験?国家資格?
情報処理技術者試験は「国家試験」であり、「国家資格」ではありません。ただ例外として、情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)は国家資格になります。