システムアーキテクトの参考年収
IPAが実施する情報処理技術者試験の中でも難易度が高いシステムアーキテクトの参考年収と市場価値をまとめます。
システムアーキテクトはシステム要件の定義、アーキテクチャの設計、開発の主導などシステム開発のエンジンとなれる人材であり、その希少性から今後も市場価値の高いことは間違いないです。
難易度ランキング
システムアーキテクトの難易度ランキングを別記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
具体例
システムアーキテクトの求人情報から年収の中央値を独自で調べてみました。平均年収のレンジは最低で約554万円、最高で約891万円、そして求人平均年収の中央値は762.3万円でした。
よって、システムアーキテクトの参考年収は762万円程度という結果になりました。ITアーキテクチャの構想から設計・開発をリードし、デリバリまでを実行するポジションが多く、大手企業の求人が多かったです。
No. | 会社 | 予定年収 | 中央値 |
---|---|---|---|
1 | 某ITソリューション企業 | 460~800 | 630 |
2 | 某SIer | 600~1,800 | 1,200 |
3 | 某デジタルマーケティング企業 | 500~700 | 600 |
4 | 某大手電機メーカー | 600~930 | 765 |
5 | 某ITソリューション企業 | 600~1,000 | 800 |
6 | 某新設のDX企業 | 500~850 | 675 |
7 | 某大手IT企業 | 680~1,100 | 890 |
8 | 某人材サービス企業 | 448~827 | 638 |
9 | 某大手生命保険企業のIT部門 | 550~800 | 675 |
10 | 某クラウドサービス企業 | 700~1,200 | 950 |
市場価値
システムアーキテクトのポジションの平均年収は762万円程度で高年収とわかりました。当然ですがIPAのシステムアーキテクトの試験に合格したら同じような年収になるわけではありません。
システムアーキテクト試験はあくまで試験であり、実務経験を積んだ上でシステムアーキテクト試験に合格できていれば市場での評価は高いでしょう。
ただシステムアーキテクト試験に合格したポテンシャルを加味して、実務でシステムアーキテクトのポジションを任されやすくなることは往々にあるので、悲観する必要はまったくありません。
システムアーキテクト試験自体の合格率は例年10~15%程度とIPA試験の中でも難易度が高く、市場価値の高い試験です。システムアーキテクトとしてシステム要件の定義、アーキテクチャの設計、開発の主導などシステム開発のエンジンとなれる人材は市場でも希少価値が高く、ビジネス観点からも非常に重要なポジションなので今後も市場価値が高まることは間違いないでしょう。
システムアーキテクトに役立つ情報
試験日
令和6年度(2024年)のシステムアーキテクトの試験日は2024年4月21日(日)です。
参考書
システムアーキテクトにおすすめの本・参考書は別記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
午前1免除制度
高度試験の午前1試験免除制度について別記事で解説しています。午前1免除は2年間有効です。
午前1と午前2の違い
高度試験の午前1と午前2の違いと対策方法を別記事でまとめています。
難易度・勉強時間
システムアーキテクトの合格体験記20個を調査して、難易度と勉強時間をまとめています。
申し込み方法
情報処理技術者試験の申し込み方法は別記事でまとめています。
履歴書への記載方法
情報処理技術者試験に合格したら、ぜひ履歴書に記載していきましょう。履歴書や名刺への書き方は別記事で解説しています。
有効期限
情報処理技術者試験は一度合格したらずっと有効になります。有効期限はありませんので失効することもないです。近年では受験料が値上げしているので早めに合格しましょう。
国家試験?国家資格?
情報処理技術者試験は「国家試験」であり、「国家資格」ではありません。ただ例外として、情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)は国家資格になります。