合格証書と合格証明書の違い
ITパスポートや基本情報などの情報処理技術者試験の合格証書と合格証明書の違いといつ届くのかをわかりやすくまとめます。
合格証書と合格証明書どちらも情報処理技術者試験に合格したことを証明する認定証です。
IPA試験・情報処理技術者試験の一覧は以下のとおりです。
- ITパスポート
- 情報セキュリティマネジメント
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- ITストラテジスト
- システムアーキテクト
- プロジェクトマネージャ
- ネットワークスペシャリスト
- データベーススペシャリスト
- エンベデッドシステムスペシャリスト
- ITサービスマネージャ
- システム監査技術者
- 情報処理安全確保支援士
違いまとめ
ITパスポートや基本情報などの情報処理技術者試験の合格証書と合格証明書の違いをまとめると以下の通りです。
企業から提出を求められた際には合格証書の原本を提出するのが一般的ですが、原本の返還がない場合や合格証書をなくした場合は合格証明書を発行するのがよいです。なおPDFファイルでの発行にはどちらも対応していません。
合格証書や合格証明書は改ざん・なりすまし・偽造ができないようになっているので、写しのコピーではなく、原本を提出するのが望ましいと経済産業省で公表されています。
項目 | 合格証書 | 合格証明書 |
---|---|---|
内容 | 試験の合格を証明 | 試験の合格を証明 |
交付元 | 経済産業大臣 | 独立行政法人 情報処理推進機構 |
費用 | 無料(0円) | 有料(700円) |
発行申請 | 不要、自動で送付される | 必要、自動で送付されない |
送付時期 | 受験日から約2ヶ月後 | 発行申請日から約1週間後 |
再発行 | 不可 | 可能 |
サンプル例 | 経済産業省|合格証書の見本(PDF) | 経済産業省|合格証明書の見本(PDF) |
合格証書とは
合格証書とはITパスポートや基本情報などの情報処理技術者試験の合格時に自動的に送付される証書・認定証です。発行機関は経済産業省の経済産業大臣です。参考
ちなみに合格証書・合格証明書どちらでも点数は記載されません。
- IPA試験の合格時に自動的に送付される証書
- 合格証書の原本でITパスポート試験合格を証明可能
- 再発行は不可能
- 合格証書は受験日から2ヶ月後に届く
- 合格証書に記載の日付が試験の合格年月日
- 交付元は経済産業大臣
私自身がIPA試験(情報処理安全確保支援士)に合格したときに届いた合格証書は以下のとおりです。
合格証書はいつ届く?
通年試験の場合
通年試験のITパスポート、基本情報技術者、情報セキュリティマネジメントの場合、合格証書は最短で受験日から約2ヶ月後に届きます。詳細の合格証書発送日は公式サイトで公表されています。
例えば、令和5年12月中に受験した場合、合格発表日は1月18日で、合格証書発送日は2月15日と公表されています。合格証書の発行まで遅いのは国家試験だからとも言えます。
合格証書は受験時点の利用者情報に基づき交付されるので、住所などの変更がある場合は必ず郵便局に転居届けを提出しましょう。
春期・秋期試験の場合
春期・秋期試験の応用情報技術者、情報処理安全確保支援士、ネットワークスペシャリストなどの場合、合格証書は結果発表日の約1ヶ月後に届きます。詳細の合格証書発送日は公式サイトで公表されています。
例えば、2023年(令和5年)の秋期試験の試験日、合格発表日、合格証書発送日は以下の通りでした。
- 試験日は2023年10月8日
- 合格発表日は2023年12月21日
- 合格証書発送日は2024年1月17日
合格証書が届かない場合
合格証書が届かない場合は、合格証書発送がまだされていないか、受験時点の利用者情報の住所が誤っていないか、住所変更があった場合は転居届を出しているか確認しましょう。
それ以外で合格証書が来ない場合は以下のQ&Aの回答を確認してください。また、受け取りせずにIPAに返送された合格証書は再送費用がかかるので注意してください。
ITパスポート|合格証書が届かないので、発送状況を確認することはできますか?
合格証書の発送について(注意事項)
合格証書の再発行は不可
合格証書の再発行は不可能です。なくしたら再発行はできないので大切に保管しましょう。
合格証書をなくしてしまい、ITパスポートや基本情報などの情報処理技術者試験の合格を裏付ける書類の提出を求められている場合は後述する合格証明書を発行する必要があります。
合格証書の日付はどれが最適?
合格証書に記載の合格日付がIPA試験の合格年月日となります。
例えば、令和5年12月11日にITパスポートを受験し、合格発表日が1月18日にされ、合格証書に合格年月日が2月15日とあれば、ITパスポート試験に合格したのは2月15日となります。
受験した日付や合格発表がされた日ではない点に気をつけましょう。
合格証明書とは
合格証明書とはITパスポートや基本情報などの情報処理技術者試験の合格を証明する証書・認定証です。合格証明書は発行申請が必要であり、有料です。発行機関は経済産業省所管の独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)です。参考
ちなみに合格証書・合格証明書どちらでも点数は記載されません。
- IPA試験の合格を証明する証書
- 発行申請が必要で有料
- 再発行可能
- 合格証明書は1週間程度で届く
- 交付元は独立行政法人 情報処理推進機構
合格証明書の発行・申請方法
ITパスポートや基本情報などの情報処理技術者試験の合格証明書は発行・申請が都度必要です。交付手数料として700円(郵送料込み)かかります。
ちなみに合格発表後から申請は受け付けていますが、合格発表日の2週間程度後から発行可能となるので注意しましょう。
公式サイトにログインし、「各種申請」の「合格証明書交付申請」から申請が可能です。
合格証明書はいつ届く?
合格証明書は発行申請と入金確認後、1週間程度で合格証明書が自宅に送付されます。
例えば、4月18日に合格証明書の発行申請をして入金した場合、1週間程度の4月25日前後に届くでしょう。
合格証明書が届かない場合
合格証明書が届かない場合は、利用者情報の住所が誤っていないか、住所変更があった場合は転居届を出しているか確認しましょう。
合格証明書は再発行可能
合格証明書は有料(700円)となりますが再発行可能です。
IPAの国家試験に合格したことを証明する証書としては合格証書で十分ですが、もしなくしてしまった場合は合格証明書を発行申請しましょう。
IPA試験に役立つ情報
難易度ランキング
IPA試験の難易度ランキングを別記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
領収書の発行方法
IPA試験の領収書の発行方法は別記事でまとめているので、ぜひ参考にしてください。
履歴書への記載方法
IPA試験の履歴書への書き方を別記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ITパスポートと基本情報の違い
ITパスポートと基本情報の違いについて別記事で詳しくまとめているので参考にしてください。
基本情報と応用情報の違い
基本情報と応用情報の違いについて別記事で詳しくまとめているので参考にしてください。
有効期限
IPAの国家試験は一度合格したらずっと有効になります。有効期限はありませんので失効することもないです。近年では受験料が値上げしているので早めに合格しましょう。
国家試験?国家資格?
情報処理技術者試験は「国家試験」であり、「国家資格」ではありません。ただ例外として、情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)は国家資格になります。