基本情報とは?おすすめの勉強方法
基本情報の試験概要とおすすめの独学勉強方法についてわかりやすく丁寧に解説します。
難易度ランキング
基本情報技術者の難易度ランキングを別記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
基本情報技術者とは
基本情報技術者とは、独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)が通年で実施する国家試験です。基本情報はITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能を学べる人気の国家試験です。
基本情報の正式名称は「基本情報技術者」です。英語名は「Fundamental Information Technology Engineer Examination」で、略称として基本情報やFEと略されることも多いです。
ITエンジニア初心者の方にとって基本情報技術者は決して簡単ではなく小さな積み重ねと継続力が求められる資格試験ですが、その分基本情報技術者に合格すればITエンジニアとしての自信が身につくので根気良く挑戦しましょう。
試験概要まとめ
基本情報技術者の試験概要をまとめると以下の通りです。各リンクをクリックすると説明箇所に移動できます。
受験対象者 | ITパスポートからステップアップしたい方 学生、新人エンジニア、リスキリング システム開発知識を体系的に学びたい方 |
受験資格 | なし |
難易度 | 普通 |
偏差値 | 51.9(独自調査) |
勉強期間 | 1ヶ月(独自調査) |
勉強時間 | 30時間〜360時間 |
試験日 | 通年実施、いつでも受験可能 |
試験場所 | テストセンターを選べる |
問題数 | 科目Aは60問 科目Bは20問 |
問題形式 | 多肢選択式(四肢択一) |
試験時間 | 科目Aは90分 科目Bは100分 |
受験料 | 7,500円(税込) |
有効期限 | 無期限(永久有効) |
合格率 | 40〜50%程度(2023年平均) |
メリット | 網羅的なIT知識が身に付く アルゴリズムやプログラミングの基礎が身に付く |
参考年収 | 515万円(独自調査) |
合格者平均年齢 | 25歳(2023年4月) |
よくある質問 | – |
受験対象者・受験資格
基本情報技術者の主な受験対象者は以下のとおりです。受験資格はなく、どなたでもいきなり基本情報を受験可能です。
ITパスポートに合格してもっとIT知識を深めたいと思った方や上位試験である応用情報の前の肩慣らしで受験される方が多い印象です。
- ITパスポートからステップアップしたい方
- 学生、新人エンジニア、リスキリング
- システム開発知識を体系的に学びたい方
難易度・偏差値・勉強時間
基本情報技術者の難易度は普通レベルです。基本情報技術者は試験範囲が広く、理解すべきIT関連知識が多いため初心者にとっては難易度がやや高く感じる方もいます。
IPA試験のランキングを独自調査した際の、基本情報の偏差値は52程度です。基本情報の適切な試験対策と勉強時間を確保すればIT初心者の文系の方でも十分合格可能なレベルです。
30個の合格体験記から基本情報技術者の難易度と勉強時間を調査した結果をまとめているのでぜひ参考にしてください。
試験日・試験場所
基本情報技術者の試験日程は通年で実施されており、例えば、本日から3日後〜3ヶ月以内の日程で受験予約が可能です。
また試験会場はご自身で近い試験会場を選択できます。応用情報や高度試験とは異なり、試験日と試験会場をご自身で選択することが可能です。
問題数・問題形式・試験時間
基本情報は多肢選択式(四肢択一)で出題されます。
基本情報は科目Aと科目Bに分かれており、科目Aは試験時間90分の60問が出題され、科目Bは試験時間100分で20問の問題が出題されます。特に基本情報の科目Bでは疑似言語を利用したアルゴリズムとプログラミングの内容理解が求められるため基本情報のが応用情報より難しいとさえ言われたりします。
科目Aと科目Bのサンプル問題はIPA公式で公開されているのでさらっとでも目を通しましょう。
科目AはITパスポートと同じような問題形式で知識ですぐに解ける問題が多いです。一方、科目Bはプログラムの内容を読み解きながら解答する必要があるため、時間がかかりやすいです。
受験料
基本情報を含めた情報処理技術者試験の受験料は7500円(税込)です。値上げ傾向が強く、今後も値上げされる可能性が高いのではやめに受験して合格しましょう。
有効期限
基本情報を含めた情報処理技術者試験の有効期限はありません。試験に合格したら永久に有効です。
正確に言えば、基本情報という「国家試験」に合格しただけであり、「国家資格」を取得したわけではないので有効期限はありません。国家試験と国家資格の違いは別記事でまとめているので参考にしてください。
合格率・合格点
直近の統計情報を参考にすると、基本情報の合格率は40〜50%程度で推移しています。参考
合格点は科目A・科目B試験でともに1,000点満点中600点以上取ることが合格要件です。仮に科目Aが600点以上で、午後が590点だととしたら合格できません。
メリット
基本情報の取得メリットは以下の点が挙げられます。
特に基本情報は得られるメリットが少なく、応用情報のがメリットが大きいです。
例えば応用情報は中小企業診断士、弁理士、技術士などの国家試験の一部が免除されたり、上位試験である高度試験の午前1試験が2年間免除されます。
- システムの設計・開発に関する基礎知識を証明できる
- プログラミングの基礎知識を証明できる
- ITエンジニアとして最低限の素養を証明できる
基本情報の上位試験である応用情報との違いについては別記事でまとめています。
参考年収
基本情報技術者の参考年収と市場価値をそれぞれ独自調査したのでぜひ参考にしてください。基本情報技術者の参考年収は515万円程度という結果でした。
平均年齢
基本情報技術者の合格者の平均年齢は25歳です。2023年4月の平均年齢です。参考
基本情報合格者の最年少年齢は8歳、最年長年齢は87歳です。若くして合格するのもすごいですが、87歳になっても学習する姿勢がすごいです。参考
よくある質問
- 基本情報の勉強時間は何ヶ月くらいですか?
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基本情報合格者の難易度・勉強時間の調査から最も多い勉強期間は1〜3ヶ月で86%を占めたので、1日1、2時間の学習時間という仮説で勉強時間を検討すると勉強時間は30時間〜360時間が目安となります。
- 基本情報と応用情報はどっちが簡単?
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情報レベルと試験範囲の広さで比較すれば応用情報のが難しいです。ただ基本情報にはプログラミングの知識が必要であり、プログラミングの選択問題を回避できる応用情報のが簡単と答える方も一定数います。詳細は別記事でもまとめています。
- 基本情報技術者試験は国家資格ですか?
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国家資格ではなく、国家試験です。情報処理技術者試験で国家資格は情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)のみです。詳細は別記事でまとめています。
- 基本情報技術者試験の申し込みはいつからですか?
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基本情報の試験は通年で実施されています。
- 基本情報技術者の次に取る資格のおすすめは?
-
基本情報の次は応用情報は鉄板です。
基本情報技術者の勉強方法
基本情報技術者のおすすめ勉強方法は以下の通りです。
スケジュール計画
基本情報の勉強スケジュールを立てましょう。
基本情報合格者の難易度・勉強時間の調査から最も多い勉強期間は1〜3ヶ月で86%を占めたので、1日1、2時間の学習時間という仮説で勉強時間を検討すると勉強時間は30時間〜360時間が目安となります。
試験日の3ヶ月前から継続的に勉強を進めていきましょう。個人的には科目B(プログラミング)対策を中心に勉強することをおすすめします。
科目B(プログラミング)試験では暗記ではなく、実装されているプログラムの内容を適切に理解する力が求められるので科目B対策を中心に行いましょう。
過去問を確認
IPA公式でサンプル過去問題はすべて公開されているので、基本情報の過去問をさらっとでも目を通すことをおすすめします。
過去問を少し見ただけでもどのような問題が出るのかを把握できるはずです。最初は解けないかと思いますが、最終的なゴール地点をイメージしておきましょう。
過去問とまったく同じ問題は出ませんが問われている内容を理解すれば解ける問題が多いです。
試験の申し込み
基本情報の試験は通年で実施されています。ご自身のスケジュールに合わせて勉強していきましょう。
基本情報の申し込み方法は以下記事でまとめています。基本情報の試験キャンセルはできないので注意してください。試験日のリスケは3日前までであれば何度でも可能です。
無料勉強サイトを活用
基本情報技術者におすすめの無料勉強サイトをまとめています。まずは無料勉強サイトを確認してから、基本情報の試験対策が可能かどうかをご自身で判断しましょう。厳しそう・不安であれば参考書を追加で利用しましょう。
参考書・問題集・動画で対策
基本情報の参考書を1冊購入し、アウトプットしていくのが基本情報の勉強方法としては王道です。参考書のみではわかりにくい場合は動画コースを活用しましょう。
基本情報技術者におすすめの参考書、問題集、動画コースをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
基本情報に役立つ情報
キャンセル
基本情報技術者の試験キャンセルはできないので注意しましょう。試験日のリスケは3日前までであれば何度でも可能です。
当日の持ち物・流れ
基本情報技術者試験当日に必要な持ち物と流れをまとめています。
試験結果はいつ?
基本情報技術者試験の合格結果は試験当日にはすぐ出ません。試験後にスコアレポートが表示されますが、試験自体の合格判定は試験日の翌月の中旬ごろに基本情報技術者のサイトで合格発表がなされます。
領収書発行方法
基本情報技術者の領収書の発行方法をまとめています。
履歴書への記載方法
基本情報技術者の履歴書への書き方を別記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
基本情報は意味ない?
基本情報の意義と取得メリットを別記事でまとめています。
基本情報と応用情報の違い
基本情報と応用情報の違いについて別記事で詳しくまとめているので参考にしてください。
いきなり応用情報はあり?
基本情報を飛ばしていきなり応用情報を受験することに関してまとめています。