CBT方式の基本情報・情報セキマネ
CBT方式の基本情報・情報セキマネで過去問と同じ問題は出るのかを解説します。
結論、過去問と同じ問題が出るかよりも、過去問で問われた内容の理解をすべきです。過去問と同じ問題が出たことや試験内容を口外することは問題流失となり著作権法の違反になるので気をつけましょう。
CBT方式とは
CBT方式とは、Computer Based Testingの略称で、コンピュータを利用した試験方式です。IPA試験の中でも基本情報技術者、情報セキュリティマネジメント、ITパスポートはCBT方式で通年実施されています。
CBT方式はテストセンターと呼ばれる試験会場で試験が実施され、パソコンをぽちぽち操作しながら受験できる便利な仕組みです。
CBT方式はいつから?
基本情報技術者・情報セキュリティマネジメント試験では2020年度秋期試験にペーパー試験からCBT方式に変更されました。また2023年4月より、試験配信プロバイダーがプロメトリックからCBTSに変更され、通年での試験実施へ変更されました。
2023年4月以降はCBTSで基本情報の申し込み・試験が実施されています。CBTSでの試験申込方法は別記事でまとめています。
過去問と同じ問題は出る?
基本情報に関わらず、CBT方式ではあらかじめ用意された問題プールからランダムまたは特定のアルゴリズムに基づいて出題されます。
問題プールの中身が頻繁に更新されない場合は同時期の受験者と同じ問題が出題されている可能性は高まるでしょう。他の受験者が受けた試験の内容と同じ問題が出題されやすい可能性はあります。また、問題プールの中身次第では過去問と同じ問題が出題されることもあるでしょう。
ただCBT方式の課題は自明であり、問題重複を回避するための施策をIPA側も行なっているので試験内容の問題をわざわざ調べるのはやめましょう。
過去問と同じ問題が出ることよりも、過去問で問われた内容の理解をすべきです。過去問と同じ問題が出ることを気にしている時点で暗記で乗り越えようとしている意図が見受けられますが、本質的な勉強方法ではないです。
過去問だけで合格可能?
基本情報技術者・情報セキュリティマネジメントの過去問だけで合格するのは厳しいでしょう。
前述した通り、過去問と全く同じ問題は出ないので過去問で問われている内容理解と間違いの選択肢も掘り下げて理解するのが望まれます。
過去問を解くだけでは合格できないので本・参考書・動画を活用しながら知識の理解を深め、過去問で理解度をはかるのに利用するのがよいでしょう。過去問の答えを覚えるような勉強方法は本質的な理解に根ざした勉強ではないです。
問題流失は禁止
試験問題の内容を口外することはIPA試験受験者規約として禁止されているので、くれぐれも他の受験者の方に試験内容を聞こうとする行為はやめましょう。
具体的には、以下のように試験内容を口外することは問題流失となり著作権法の違反で損害賠償請求などの措置がとられることもあるので気をつけましょう。参考
- キャッシュメモリをテーマとする問題が出題された。
- IPアドレスの問題について、間違えてしまった。
- ●年度春期の午前の問●の出題が参考になった。
情報セキマネの過去問がない
情報セキュリティマネジメントの過去問は令和5年分のサンプル問題の科目Aと科目Bそれぞれ一部が公開されています。ただ令和2年分から令和4年分の過去問は公開されていません。
情報セキマネの試験範囲と難易度の都合上、試験問題が過去問と似通うことが多くなってしまうので情報セキマネの過去問を公表していなかったと思われます。
情報セキマネの上位資格として情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)があり、セキュリティ分野を掘り下げすぎるとセキュリティの入門試験としての情報セキマネの意義が薄くなってしまうので棲み分けしたいのだと推測しています。