Ping-tを活用したCCNAの勉強法
私自身、IT未経験からCCNA・CCNPを取得し、現場配属、転職、フリーランスのネットワークエンジニアとして独立した後の案件探しで非常に役立ちました。
CCNA、CCNPの試験対策としてWeb問題集であるPing-tには大変お世話になりました。Ping-tはCCNA、CCNPのみならず、LPIC、AWS、ITパスポートなど有名なIT資格試験の問題集としても活用できるおすすめのWeb問題集です。
今回は、Ping-tを使ったCCNAの勉強方法をまとめます。
Ping-tとは
Ping-tは、スマホでもPCでもどこでも学べるWeb問題集サイトです。Ping-tには以下のIT資格のWeb問題集が用意されています。私自身、CCNA、CCNP、LPICレベル1、2、3にそれぞれ合格したときにPing-tを愛用していました。
Ping-tで用意されている問題集の資格試験は以下のとおりです。
- Cisco
- AWS
- LPIC
- LinuC
- Oracle
- HTML5
- OSS-DB
- ITIL
- Linux Essentials
- ITパスポート など
Ping-tはCCNA(200-301)試験の豊富な問題演習(1356問)だけではなく、解説も非常に丁寧であり、解説を読んでわからなかった場合は掲示板フォーラムを通じて質問も可能です。質問に対しての返答も早く、丁寧に解説してくださるユーザも多いので私自身も非常に助かりました。
注意点としては、Ping-tの問題集を解くだけでは知識が断片的になりやすいので、別の教科書・テキストと併用しながらアウトプットでPing-tのWeb問題集を利用するのがおすすめです。
CCNAにおすすめの参考書・問題集・動画コースは別記事でまとめているので参考にしてください。
Ping-tの的中率
Ping-tのCCNAの問題的中率はほとんど0%に近いです。CCNA試験本番では一言一句同じ問題が出ることはほとんどないです。ただPing-tで問われるネットワーク知識の内容を理解すれば合格できます。問題を覚えるのではなく、ネットワークの理解を目指してください。
そもそも、問題の的中率が高い時点でブレインダンプの可能性が高く、怪しい問題集だと思ってください。IT資格試験には流失した試験問題をもとに問題集を不正に作成し、販売しているブレインダンプが横行しています。問題の的中率を強く謳ってる教材は基本的にアウトです。詳細は別記事でまとめています。
シスコの「認定における倫理規定」に記載があるように、シスコ認定者試験を受験時に同意する規定を守りましょう。漏洩した試験の内容をシスコの試験準備に利用することやシスコのコースおよび試験内容の共有や漏洩することは規約上、アウトです。
言い直すと、Ping-tはオリジナリティに富み、非常に有益なコンテンツを低価格で提供しているWeb問題集であり、長年にわたって多くのユーザに愛されている理由です。
CCNA勉強法
Ping-tを愛用してCCNA、CCNPに合格した私がおすすめするCCNA勉強法は以下の通りです。
- 参考書・動画・ハンズオンでインプット
- Ping-tで問題演習
- 間違えた問題だけ繰り返し問題演習
- 模擬試験を3回受けてすべて80%以上なら受験
まずはCCNA参考書・動画・ハンズオンなどのインプットとPing-tなどの問題集でアウトプットを並行的に行います。個人的にはハンズオン学習がおすすめです。自身でルータとスイッチを調達したり、CiscoのPacket TracerやCisco Modeling Labs(CML)などを利用するのがよいです。
実機は機器選定・調達に時間がかかり、Cisco Modeling Labs(CML)はライセンス料が年間3万円近くと高いので、CCNA受験のみを目指す方には無料のパケットトレーサーがおすすめです。前者はCCNPも目指したい方におすすめです。
おすすめの参考書とハンズオンを1つずつ紹介します。詳細は別記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
おすすめ参考書
定番の白本です。参考書を1つ選ぶなら白本のみで十分です。
おすすめハンズオン
Udemyで人気のCCNA対策のハンズオンコースです。
【超絶入門】CCNA対策 Packet Tracerで学ぶ ハンズオン講座
Ping-tは間違えた問題をマーキングし、弱点を重点的に対策できるのが特徴です。CCNA勉強を効率的に進めたいのであれば、間違えた問題、わからない問題だけを繰り返して問題演習を行いましょう。正解した問題はすでに理解していることが多いので、間違えた問題を優先的に理解するように努めましょう。
CCNA受験前に、模擬試験を3回くらい受けて、安定的に80%(欲をいえば90%)以上取れれば合格できる可能性が高いので受験を検討してみてもよいでしょう。CCNA試験の申し込み方法は別記事でわかりやすく解説しています。
CCNAは一部無料
Ping-tではCCNA(200-301)試験の1356問の問題演習が用意されています。約900問は無料で、約450問は有料です。
まずは無料でPing-tのWeb問題集を利用してみて、ご自身に合うか合わないかを確かめた上で、有料会員になるのがおすすめです。有料会員になると、Web問題集の追加のみならず、コマ問(穴あき問題、約100問のコマンド練習)やスイッチやルータの簡易シミュレータを利用できるのでアウトプットに役立ちます。
有料会員は1ヶ月2,400円(税込)と書籍の参考書・問題集よりも安いのでお得です。特に、長期間で契約すればするほど値引き率が非常に高いのが助かります。CCNA以外にLPICやAWSも目指したい方には、長期で契約してしまうのがおすすめです。
期間 | Ping-tの月額料金 | 値引き |
---|---|---|
1ヶ月 | 2,400円(税込み) | |
2ヶ月 | 3,200円(税込み) | 1,600円お得 |
3ヶ月 | 3,800円(税込み) | 3,400円お得 |
6ヶ月 | 4,800円(税込み) | 9,600円お得 |
12ヶ月 | 6,800円(税込み) | 2,2000円お得 |
24ヶ月 | 9,800円(税込み) | 4,7800円お得 |
36ヶ月 | 12,800円(税込み) | 7,3600円お得 |
Ping-tだけではきつい
現役のネットワークエンジニアでなければ、Ping-tのみ(参考書や他の学習サイトを利用しない)でCCNA合格は厳しいといってもいいでしょう。
「Ping-tのみで合格」と題した合格体験記もありますが、純粋にPing-tのみで合格している人はいません。また、その方のバックグラウンド(情報系の学生だったり、地頭がよい方だったり)もわからないのであんまり参考にしない方がいいです。ただCCNAの問題集がPing-tのみという方は普通にいます。(自分も問題集はPing-tのみで大丈夫でした。)
IT未経験者がPing-tだけでCCNA合格を目指すのをおすすめしない理由は以下の通りです。2024年現在では、わかりやすい参考書や動画など非常にコンテンツが充実しているのでそれぞれ試しながらご自身の学習スタイルにあった方法を見つけるのがおすすめです。
- 問題集だけでは断片的な知識しか身につかないから
- 答えを覚えるよりも、ネットワーク知識の理解が大事だから
- そもそもPing-tのみに固執する必要がないから
Ping-tで何割解ければいい?
Ping-tのCCNA問題集では、制限時間120分で102問の模擬試験が用意されています。CCNAの合格体験記を参考にすると、Ping-tのCCNA模擬試験で正答率がコンスタントに80%〜90%以上とれたら受験して合格した方が多かったです。
個人的には、模擬試験は3回ほどやり、すべて80%(欲をいえば90%)以上安定して取れれば受験するのがおすすめです。CCNA試験の申し込み方法は別記事でまとめています。
模擬試験は10回はやりました。8割は安定してとれて、数回90%台という感じです。
Ping-t 助け合いフォーラム https://mondai.ping-t.com/g/posts/353
ピックアップ問題を一通り解き終わった後に模擬試験を受け80%を超えたので受験してみました。
Ping-t 合格体験記 https://mondai.ping-t.com/g/passings/1432?sort=published
試験1週間前からは模擬試験をひたすら解き、試験前日にして模試の合格率が80%、90%を超えたことで少し自信がつきました。
Ping-t 合格体験記 https://mondai.ping-t.com/g/passings/1422?sort=published
CCNAに役立つ情報
勉強方法
CCNAの試験概要とおすすめの勉強方法をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
参考書・問題集
CCNAにおすすめの参考書・問題集・動画コースをまとめています。
難易度・勉強時間
合格体験記30個からCCNAの難易度・勉強時間を調査しましたのでぜひ参考にしてください。
受験料
2024年現在でCCNAの受験料は42,900円(税込)です。
試験申し込み方法
CCNAの試験申し込み方法をわかりやすくまとめています。
まとめ
最後にまとめます。
- Ping-tはどこでも学べるWeb問題集サイト
- 的中率はほとんど0%に近いが合格可能
- 間違えた問題を重点的に対策すべき
- 約900問無料で約450問は有料
- 初心者であればPing-tのみでCCNA合格は厳しい
- 模擬試験で80%〜90%以上とれたら受験すべき