Udemyセール開催中!(〜5/2まで)

パケットトレーサーのインストール方法と使い方【CCNA・CCNP】

当ブログは広告リンクを含みます。
  • URLをコピーしました!
目次

パケットトレーサーの使い方

パケットトレーサーとは

パケットトレーサーは、ネットワーク構築やトラブルシューティングなどを学べるシスコ公式が提供する完全無料のシミュレーションツールです。

特にCCNA(Cisco Certified Network Associate)を目指しているネットワーク初心者が、実際に手を動かしながらネットワークの基礎を学べる有用なツールです。

CCNAではシミュレーション問題が出題されることもあり、実際にネットワークコマンドをどれだけ打つかによって、CCNAの難易度はだいぶ変わります。

パケットトレーサーの注意点として機器やコマンドに制限がありますが、CCNAレベルのネットワーク基礎を学ぶには十分なのでぜひ活用していきましょう。CCNPで理解すべきBGPなどはパケットトレーサーでは対応していないため、中古のルータ・スイッチを触ったり、Cisco CMLを活用するのがおすすめです。

パケットトレーサーを活用したおすすめのハンズオン動画コースは別記事で紹介しています。

あわせて読みたい
UdemyでおすすめのCCNA動画コース 【UdemyのCCNA動画コース】 私自身、IT未経験からCCNA・CCNPを取得し、現場配属、転職、フリーランスネットワークエンジニアとして独立した後の案件探しで非常に役立ち...

パケットトレーサーは、ネットワーク構築を学べるシスコ公式の無料シミュレーションツール

ダウンロード方法

パケットトレーサーをダウンロードする方法を解説していきます。まずCisco Packet Tracerのページにアクセスします。以下の画面になるので、「View courses」をクリックします。

Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-1
Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-1

ポップアップで以下が表示されるので、「Skills For All」をクリックします。アクセス先の「SkillsForAll.com」というプラットフォームでパケットトレーサーをダウンロードできます。

Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-2
Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-2

以下のページに遷移します。下にスクロールします。

Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-3
Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-3

下にスクロールし、「Getting Started with Cisco Packet Tracer」のリンク、または、Contentで表示されている「Getting Started with Cisco Packet Tracer」をクリックします。

Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-4
Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-4

以下の画面に遷移します。Google翻訳で日本語にしています。「始めましょう」をクリックします。

Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-5
Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-5

「SkillsForAll.com」のアカウント作成画面になります。「Cisco Networking Academy」のボタンをクリックします。Ciscoのアカウントをお持ちであれば紐づけた方が楽です。CCNA・CCNPを受験予定であればCiscoアカウントは必要になるので新規作成しておきましょう。

Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-6
Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-6

該当項目を埋めて次へ進みます。

Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-7
Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-7

利用規約に同意します。

Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-8
Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-8

パケットトレーサーの使い方が解説されているコースが表示されます。資料を下にスクロールします。

Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-9
Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-9

「Cisco パケットトレーサのダウンロード」があるので、対象のリンクをクリックします。

Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-10
Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-10

以下のページに移動します。下にスクロールします。

Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-11
Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-11

パケットトレーサーをダウンロードします。ご自身のPCのOS環境に合わせたものをダウンロードしてください。以上で、パケットトレーサーをダウンロードする手順は完了です。

Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-12
Cisco-Packet Tracer-ダウンロード方法-12

インストール方法

ダウンロードしたパケットレーサーをインストールしていきます。例としてはMACでのインストールになります。WindosやLinuxなどもほぼ同じですが基本的につまづくポイントではないので割愛します。

ダウンロードしたソフトをダブルクリックします。

Cisco-Packet Tracer-インストール方法-1
Cisco-Packet Tracer-インストール方法-1

警告が出ますが問題ないので、「開く」をクリックします。

Cisco-Packet Tracer-インストール方法-2
Cisco-Packet Tracer-インストール方法-2

パケットトレーサーのセットアップウィザードが表示されるので、順番に進めていきます。

Cisco-Packet Tracer-インストール方法-3
Cisco-Packet Tracer-インストール方法-3

「ライセンスに同意する」にチェックを入れ、次に進みます。

Cisco-Packet Tracer-インストール方法-4
Cisco-Packet Tracer-インストール方法-4

インストールを行います。

Cisco-Packet Tracer-インストール方法-5
Cisco-Packet Tracer-インストール方法-5

インストールが完了すると以下の画面になります。

Cisco-Packet Tracer-インストール方法-6
Cisco-Packet Tracer-インストール方法-6

MACにパケットトレーサーがインストールされたことを確認してください。以上でパケットトレーサーのインストール方法は完了です。

Cisco-Packet Tracer-インストール方法-7
Cisco-Packet Tracer-インストール方法-7

使い方・設定方法

パケットトレーサーの基本的な使い方と設定方法を解説していきます。パケットトレーサーを起動すると、初回ログインを求められるので、前述で作成・連携したアカウントでログインします。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-1
Cisco-Packet Tracer-設定方法-1

Ciscoアカウントで連携したので、Ciscoアカウントにログインします。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-2
Cisco-Packet Tracer-設定方法-2

パケットトレーサーにログインすると、以下のような画面になります。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-3
Cisco-Packet Tracer-設定方法-3

左下にシミュレートできるネットワーク機器が表示されています。ドラッグ&ドロップで画面中央のシナリオ画面に移動すると機器を用意できます。例として、ルータの2901をドラッグ&ドロップで用意しておきましょう。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-4
Cisco-Packet Tracer-設定方法-4

スイッチは以下の通りです。例として、スイッチの2960をドラッグ&ドロップで用意しておきましょう。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-5
Cisco-Packet Tracer-設定方法-5

エンドデバイスは以下の通りです。例として、PCをドラッグ&ドロップで用意しておきましょう。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-6
Cisco-Packet Tracer-設定方法-6

機器をクリックすると、対象機器の物理設定、コンフィグなどを確認できます。機器のホスト名を変えたい場合は、「Config」の「Display Name」と「Hostname」で変更できます。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-7
Cisco-Packet Tracer-設定方法-7

ルータ1台、スイッチ1台、PC1台をそれぞれ用意したら、各機器をケーブル接続します。まずはPCとスイッチを接続します。左下の「Connections」のアイコンから、「ストレートケーブル」を選択します。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-8
Cisco-Packet Tracer-設定方法-8

「ストレートケーブル」をクリックしたあとに、PCをクリックします。すると以下のようにポートが表示されるので、ケーブルを接続するポートで「FastEthernet0」を選択します。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-9
Cisco-Packet Tracer-設定方法-9

次にスイッチをクリックします。同じくポート番号を任意のもので選択します。例としては「FastEthernet0/24」を選択しています。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-10
Cisco-Packet Tracer-設定方法-10

PCとスイッチを接続すると以下のような画面になります。緑色はリンクアップしている状態であり、オレンジ色は状態が遷移している状態です。

仕様としてスイッチではスパニングツリープロトコル(STP)が有効になっており、状態遷移に時間(最大40秒)がかかります。対処方法としては、しばらく待つとリンクアップするので待機します。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-11
Cisco-Packet Tracer-設定方法-11

スイッチ側もリンクアップしました。これでPCとスイッチのケーブル接続が正常に完了しました。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-12
Cisco-Packet Tracer-設定方法-12

次に、スイッチとルータをケーブル接続します。同様に左下の「Connections」のアイコンから、「ストレートケーブル」を選択します。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-13
Cisco-Packet Tracer-設定方法-13

以下はスイッチ側のポートです。例として、スイッチの「FastEthernet0/1」をルータ向けのポートに設定します。執筆時に気づきましたが、「GigabitEthernet0/1」でルータとスイッチでGigabitEthernet同士で接続するのが推奨です。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-14
Cisco-Packet Tracer-設定方法-14

以下はルータ側のポートです。例として、ルータの「GigabitEthernet0/0」をスイッチ向けのポートに設定します。スイッチとルータ間はまだ緑色にリンクアップしていないと思いますが、ルータの対象インターフェースの解放「no shutdown」を行う必要があるので、そのまま次のステップで対応します。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-15
Cisco-Packet Tracer-設定方法-15

最後にPC→スイッチ→ルータ間でのPingの疎通確認を行います。ルータ機器をクリックし、「CLI」タブからコマンド設定を行います。

ルータの対象インターフェースでIPアドレス設定と「no shutdown」を行います。設定コマンドは以下の通りです。ルータで設定するIPアドレスは「192.168.0.1」とします。PCのIPアドレスは、後述で「192.168.0.254」で設定します。サブネットマスクはどちらも/24です。

enable
conf t
interface GigabitEthernet0/0
ip address 192.168.0.1 255.255.255.0
no shut
end
Cisco-Packet Tracer-設定方法-16
Cisco-Packet Tracer-設定方法-16

設定内容の確認コマンドは以下の通りです。

show interface GigabitEthernet0/0
show ip interface brief

確認コマンドの出力結果は以下の通りです。IPアドレスが正しいこととリンクアップしていることを確認してください。

Router#show interface GigabitEthernet0/0
GigabitEthernet0/0 is up, line protocol is up (connected)
  Hardware is CN Gigabit Ethernet, address is 0060.5cce.d901 (bia 0060.5cce.d901)
  Internet address is 192.168.0.1/24
  MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 100 usec,
     reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
  Encapsulation ARPA, loopback not set
  Keepalive set (10 sec)
  Full-duplex, 100Mb/s, media type is RJ45
  output flow-control is unsupported, input flow-control is unsupported
  ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00, 
  Last input 00:00:08, output 00:00:05, output hang never
  Last clearing of "show interface" counters never
  Input queue: 0/75/0 (size/max/drops); Total output drops: 0
  Queueing strategy: fifo
  Output queue :0/40 (size/max)
  5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
  5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
     0 packets input, 0 bytes, 0 no buffer
     Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles
     0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort
     0 watchdog, 1017 multicast, 0 pause input
     0 input packets with dribble condition detected
     0 packets output, 0 bytes, 0 underruns
     0 output errors, 0 collisions, 1 interface resets
     0 unknown protocol drops
     0 babbles, 0 late collision, 0 deferred
     0 lost carrier, 0 no carrier
     0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out

Router#sh ip int b
Interface              IP-Address      OK? Method Status                Protocol 
GigabitEthernet0/0     192.168.0.1     YES manual up                    up 
GigabitEthernet0/1     unassigned      YES manual administratively down down 
Vlan1                  unassigned      YES unset  administratively down down

コマンドを打たなくても、各機器上にカーソルを1秒間くらい置くとインターフェースステータスを確認もできます。以下はルータのステータスになります。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-17
Cisco-Packet Tracer-設定方法-17

以下はスイッチのステータスになります。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-18
Cisco-Packet Tracer-設定方法-18

最後にPCの設定をします。PCにIPアドレスを設定し、PCからルータまでPing疎通確認を行います。PCにIPアドレスを設定するため、PCをまずクリックし、タブの「Desktop」から「IP Configuration」をクリックします。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-19
Cisco-Packet Tracer-設定方法-19

PCのIPアドレスとして、「192.168.0.254」を設定します。ルータで設定したIPアドレスは「192.168.0.1」なので、デフォルトゲートウェイに設定します。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-20
Cisco-Packet Tracer-設定方法-20

PCの「Command Prompt」をクリックします。

Cisco-Packet Tracer-設定方法-21
Cisco-Packet Tracer-設定方法-21

ルータで設定したIPアドレス「192.168.0.1」にPingを実行します。無事すべてPingが通ることを確認できました。コマンドは以下の通りです。以上でPC→スイッチ→ルータ間での簡易的なネットワーク構築は完了です。

ping 192.168.0.1
Cisco-Packet Tracer-設定方法-22
Cisco-Packet Tracer-設定方法-22

設定保存方法

作成したパケットトレーサーの設定保存する方法を解説します。左上のタブで、「save」と表示されるマークをクリックします。任意のファイル名と置き場所で保存してください。

Cisco-Packet Tracer-設定保存方法-1
Cisco-Packet Tracer-設定保存方法-1

設定保存したファイルを開く場合は、MAC上部のPacket Tracerのタブから「Open」をクリックします。

Cisco-Packet Tracer-設定保存方法-2
Cisco-Packet Tracer-設定保存方法-2

保存したファイルを開いて、設定を再開できます。

Cisco-Packet Tracer-設定保存方法-3
Cisco-Packet Tracer-設定保存方法-3

CCNA・CCNPに役立つ情報

中古ルータ・SW

CCNAの勉強用におすすめの中古のCiscoルータ・スイッチを別記事でまとめているので参考にしてください。

あわせて読みたい
CCNA・CCNP勉強向けの中古のCiscoルータ・スイッチ 【おすすめの中古ルータ・スイッチ】 最適なネットワーク勉強方法は実際に手を動かしてネットワーク設定を行うことです。 そこで、今回は勉強用におすすめの中古のCisco...

CMLの使い方

パケットトレーサーはBGPの検証ができないので、CCNP対策ではCML(Cisco Modeling Labs)を活用するのがおすすめです。

あわせて読みたい
【超便利】CML(Cisco Modeling Labs)でネットワーク検証環境を構築する方法 【CML(Cisco Modeling Labs)とは】 CML(Cisco Modeling Labs)のおすすめポイント CML(Cisco Modeling Labs)とは、Cisco公式が提供するネットワーク機器のシミュレ...
目次