CCNAの難易度比較
今回は、他のITベンダー資格や国家資格をCCNAと比較しながらCCNAのレベル・難易度を解説します。難易度は、IT初心者がまっさらな状態から勉強したときを想定しています。
- ITパスポート
- AWSクラウドプラクティショナー
- 基本情報、LPIC、AWS SAA
- CCNA
- CCNP
- ネットワークスペシャリスト
CCNAの難易度
CCNAのレベル・難易度は、IT初心者にとってはやや難しいと感じるレベルでしょう。
私自身、IT未経験から1ヶ月でCCNAを取得できましたが当時の自分には簡単ではありませんでした。ネットワーク経験をそれなり実務で積めばCCNAは基本的で簡単なレベルですが、CCNA取得を目指すのはIT初心者の方にとってはやや難しい資格になるでしょう。
一方でCCNAは簡単・取って当たり前という意見もわかります。この意見はある程度エンジニアとして経験を積まれている方に多いですが、自分の現在地とCCNAを取得したであろう初心者のころでは資格に対しても見方や評価が変わってしまうのは当然でしょう。私自身フリーランスネットワークエンジニアでネットワーク業務に携わっている身からすると、CCNAレベルの内容がわからないようであれば仕事の足手纏いになる可能性が高いのも現実です。
誰もがネットワーク初心者だった時期もあるので、IT未経験の方でも悲観する必要は全くありません。むしろCCNAをしっかり勉強して取れればネットワーク業務の内容が少しずつわかってくるので自信になるはずです。
30個の合格体験記からCCNAの難易度の感想を別記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
CCNAとITパスポート
CCNAと国家資格であるITパスポートの難易度を比較した場合、CCNAのほうが難易度レベルは高いです。
ITパスポートは基本的に過去問からほぼ流用されて出題されます。内容を詳細に理解していなくてもなんとなくで答えられる問題が非常に多いです。またITパスポートは一般常識で答えられる問題も多いです。
一方、CCNAは過去問は公表されていません。過去問からの対策はできませんので、試験範囲のネットワーク知識を理解しないと解けないので、CCNAのほうが難易度レベルは高いです。
CCNAと基本情報
CCNAと国家資格である基本情報技術者試験の難易度を比較した場合、CCNAのほうが難易度レベルは高いです。
人によっては基本情報技術者試験のほうが難しいという方もいますが、国家試験は過去問からほぼ流用されて出題されるので対策しやすいです。
国家試験というだけでなぜかすごいと言われるような風潮がありますが、ネットワーク現場であればCCNAのが実務で役立つのでおすすめです。
CCNAとLPIC
CCNAとベンダー資格であるLPICの難易度を比較した場合、CCNAのほうが難易度レベルは高いです。
LPICはコマンドの暗記を強いられる点が非常に厄介で、かつ、実際にLinuxコマンドやLinux OSを触ってみないとイメージしずらいことが多いのでIT初心者にとっては難しく感じることでしょう。
同じくCCNAもシミューレーション問題対策としてコマンドの暗記をする点もあったり、ネットワーク機器を実際に触ってみないとイメージしずらい点も多くあるのでIT初心者にとっては難しいでしょう。
私自身、LPIC level 1もCCNAもSES会社の研修中でそれぞれ1ヶ月で取得しましたが、CCNAのほうが難易度は高く感じました。
CCNAとAWS CLF
CCNAとAWSの入門資格であるAWSクラウドプラクティショナー(AWS CLF)の難易度を比較した場合、CCNAのほうが難易度レベルは高いです。
AWSクラウドプラクティショナーはクラウドベンダーのAWSの入門資格であり、各AWSサービスの内容を把握していれば合格できるレベルなのでCCNAより簡単です。私自身、AWSクラウドプラクティショナーも2週間で7時間の勉強でき合格しました。AWSクラウドプラクティショナーの合格体験記は別記事でまとめています。
AWSクラウドプラクティショナーの上位資格で人気のあるAWSアソシエイト(AWS SAA)と比較しても、CCNAのほうが難易度レベルは高いです。AWS SAAの合格体験記は別記事でまとめています。
特にAWS資格は非常に人気でCCNAとAWSのどっちを優先的に取ろうか考えている方も多いと思いますが、より難しいCCNAから取った方があとが楽になるのでおすすめです。CCNAを取ってからの方がAWS資格は簡単になります。
CCNAとCCNP
CCNAと上位資格であるCCNPの難易度を比較した場合、当然CCNPのほうが難易度レベルは高いです。
私自身CCNPまで取得しましたが、CCNAとCCNPのレベルの差はどれだけネットワークコマンド設定に慣れているかが結構重要になってくるので、CCNAを暗記で乗り越えた方がCCNPに合格するのはかなり難しいでしょう。
CCNAとネスペ
CCNAと国家資格のネットワークスペシャリスト(ネスペ)の難易度を比較した場合、ネットワークスペシャリストのほうが難易度レベルは高いです。
CCNAはネットワーク設定に関する選択問題が多いですが、ネットワークスペシャリストはネットワーク設計や運用に関する考慮事項を記述形式で答える問題なので難易度が高くなります。
CCNAのように選択問題であれば勘で正答できる可能性も高いですが、ネットワークスペシャリストは根拠を持って答える点が必要なため難易度は高いです。
ネットワークスペシャリスト関連の記事もまとめています。
CCNAに役立つ情報
勉強方法
CCNAの試験概要とおすすめの勉強方法をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
参考書・問題集
CCNAにおすすめの参考書・問題集・動画コースをまとめています。
難易度・勉強時間
合格体験記30個からCCNAの難易度・勉強時間を調査しましたのでぜひ参考にしてください。
受験料
2024年現在でCCNAの受験料は42,900円(税込)です。
試験申し込み方法
CCNAの試験申し込み方法をわかりやすくまとめています。
まとめ
最後にまとめます。
- CCNAの難易度はIT初心者にとってはやや難
- CCNAはITパスポート、基本情報、LPIC、AWS入門資格よりは難しい
- CCNAはCCNP、ネットワークスペシャリストよりは簡単
以上!