AWS CLFの出題範囲のサービス一覧
AWSクラウドプラクティショナー(AWS CLF)の試験範囲の内容をシンプルに解説してまとめています。
AWS Certified Cloud Practitioner (CLF-C02) 試験ガイドで記載されている内容に沿いながらまとめています。また、AWS公式のドキュメントで補完しています。
本ページでは、「範囲内のAWSのサービスと機能」の分析、アプリケーション統合、ビジネスアプリケーションのサービスと機能をまとめています。
分析
Amazon Athena
Amazon Athenaとは、Amazon S3に保存されているデータを直接クエリし、分析するためのサーバーレスのインタラクティブクエリサービスです。ユーザーはSQLを使用して、データの取り込み、解析、レポート生成ができます。
https://aws.amazon.com/jp/athena/features/?nc=sn&loc=2
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/athena/latest/ug/what-is.html
- ログ分析
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アプリケーションやウェブサイトのログを分析し、ユーザーの行動パターンを把握します。例えば、どのページが最も閲覧されているか、どの機能が頻繁に使用されているかなどを分析できます。
- データレイク分析
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大量のデータをS3に保存し、そのデータを即座にクエリして分析できます。例えば、顧客の購買履歴や行動データを分析し、顧客セグメントを作成したり、パーソナライズされたマーケティング施策を展開したりできます。
- アドホッククエリ
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一時的なクエリを実行して迅速に結果を得ることができます。例えば、特定の期間における売上データを集計したり、特定の製品の在庫状況を確認したりできます。
AWS Data Exchange
AWS Data Exchangeとは、AWS上で第三者のデータプロバイダーからデータを検索、購入、使用できるサービスです。データのセットをサブスクリプションモデルで簡単に取得し、データ分析やアプリケーションに利用することができます。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/data-exchange/latest/userguide/what-is.html
- マーケティング分析
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サードパーティデータを利用して市場調査やターゲティングが可能です。
- 金融リスク評価
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経済データや市場データを活用してリスクモデルを構築できます。
- 医療研究
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医療データを用いて疫学研究や医薬品開発をサポート可能です。
Amazon EMR
Amazon EMRとは、大規模なデータ処理を行うためのマネージドクラスターサービスです。Apache HadoopやApache Sparkなどを利用して、データの処理、変換、分析を行います。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/emr/latest/ManagementGuide/emr-what-is-emr.html
- ビッグデータ処理
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大量のデータを高速で処理し、分析結果を迅速に得ることができます。例えば、クリックストリームデータの分析やログデータの集計に使用します。
- データ変換
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データのフォーマットを変換し、別のシステムで利用できます。例えば、CSV形式のデータをParquet形式に変換可能です。
- 機械学習
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大量のデータを利用して機械学習モデルをトレーニングし、予測分析を行うことが可能です。
AWS Glue
AWS Glueは、データのカタログ化、ETL(抽出、変換、ロード)処理を自動化するためのサーバーレスデータ統合サービスです。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/glue/latest/dg/what-is-glue.html
- データカタログ
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データのメタデータを管理し、データの検索やクエリを容易にします。
- ETL処理
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さまざまなソースからデータを抽出し、変換、加工して、データウェアハウスやデータレイクにロードします。例えば、複数のデータソースからデータを収集し、クリーニングしてS3に保存します。
- データ準備
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データを分析用に準備し、クエリパフォーマンスを向上させます。
Amazon Kinesis
Amazon Kinesisは、リアルタイムでストリーミングデータを収集、処理、分析するためのサービスです。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/streams/latest/dev/introduction.html
- リアルタイム分析
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データが生成されるとすぐに分析を行い、リアルタイムの洞察を得ることができます。例えば、ソーシャルメディアのフィードを分析してトレンドを把握できます。
- ログとイベントの処理
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アプリケーションログやイベントデータをリアルタイムで処理し、アラートやダッシュボードを更新できます。
- ストリーミングデータの保存
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ストリーミングデータを永続的に保存し、後で分析に利用できます。
Amazon MSK
Amazon MSK(Amazon Managed Streaming for Apache Kafka)は、Apache Kafkaを簡単に設定、運用、スケーリングできるマネージドサービスです。
https://aws.amazon.com/jp/msk/features/
- イベントストリーミング
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大量のイベントデータをリアルタイムで処理できます。例えば、クリックストリームデータの処理やログの集約に使用します。
- データ統合
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異なるシステム間でデータを統合し、リアルタイムでのデータ転送を実現できます。
- リアルタイム分析
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リアルタイムのデータを分析して、即時のフィードバックやアラートを提供できます。
Amazon OpenSearch Service
Amazon OpenSearch Serviceは、オープンソースのElasticsearchを基盤とした検索および分析サービスです。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/opensearch-service/latest/developerguide/what-is.html
- ログとモニタリング
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アプリケーションやシステムのログを収集し、リアルタイムで検索、分析できます。
- 全文検索
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大量のドキュメントをインデックス化し、高速な全文検索を提供します。
- 可視化
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データをダッシュボードで可視化し、洞察を得ることができます。
Amazon QuickSight
Amazon QuickSightは、クラウドベースのビジネスインテリジェンス(BI)サービスで、データを視覚的に分析し、インタラクティブなダッシュボードを作成できます。
https://aws.amazon.com/jp/quicksight/features/
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/quicksight/latest/user/welcome.html
- ダッシュボード作成
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データを視覚的に表示するインタラクティブなダッシュボードを簡単に作成できます。
- データ分析
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データを分析し、ビジネスインサイトを得ることができます。例えば、売上データを分析してトレンドを把握できます。
- 自動インサイト
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機械学習を活用して、自動的にデータからインサイト(洞察)を生成できます。
Amazon Redshift
Amazon Redshiftは、高速でスケーラブルなデータウェアハウスサービスで、ペタバイト級のデータを簡単に分析できます。
https://aws.amazon.com/jp/redshift/features/
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/redshift/latest/mgmt/welcome.html
- 大規模データ分析
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ペタバイト級のデータを高速でクエリし、分析結果を得ることができます。例えば、ビッグデータの解析や大規模なビジネスインテリジェンスを実行できます。
- データウェアハウス
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大量のデータを効率的に保存し、クエリを実行できます。
- スケーラビリティ
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必要に応じてコンピューティングリソースをスケールアップまたはスケールダウンできます。
アプリケーション統合
Amazon EventBridge
Amazon EventBridgeとは、異なるアプリケーションやAWSサービス間でイベントをルーティングするためのサーバーレスイベントバスサービスです。
https://aws.amazon.com/jp/eventbridge/features/
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/eventbridge/latest/userguide/eb-what-is.html
- リアルタイムイベント処理
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発生したイベントを即座に処理し、それに対応するアクションを実行できます。例えば、ECサイトで商品が購入されたら、在庫数を自動的に更新できます。
- サードパーティ統合
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SalesforceやfreeeなどのSaaSアプリケーションからのイベントを処理し、自社システムと連携できます。
- 自動スケーリング
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アクセス数やイベント量に応じて、自動的に処理能力を調整可能です。
Amazon SNS
Amazon SNS(Amazon Simple Notification Service)とは、メッセージを複数の相手に配信できるサービスです。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/sns/latest/dg/welcome.html
- プッシュ通知
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スマートフォンアプリなどにリアルタイムで通知を送信できます。
- システム間通信
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異なるシステム間でメッセージを安全にやり取りできます。
- アラート通知
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システムの異常を検知したら、担当者にアラートを通知できます。
Amazon SQS
Amazon SQS(Amazon Simple Email Service)とは、分散アプリケーションのコンポーネント間でメッセージをやり取りするためのメッセージキューサービスです。
https://aws.amazon.com/jp/sqs/features/
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSSimpleQueueService/latest/SQSDeveloperGuide/welcome.html
- 非同期メッセージング
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コンポーネント間の通信を一時的にキューに保存することで、システム全体の安定性を高めます。
- ジョブキュー
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バッチ処理やタスクの順序を管理し、効率的に実行できます。
- 疎結合なシステム
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システムの各部分を独立させて、柔軟な拡張を可能にします。
AWS Step Functions
AWS Step Functionsとは、複数のAWSサービスを組み合わせて、複雑な処理を視覚的に定義・実行できるワークフローサービスです。
https://aws.amazon.com/jp/step-functions/features/
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/step-functions/latest/dg/welcome.html
- ワークフロー管理
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ステートマシン図を使って、複雑なワークフローを分かりやすく管理できます。
- エラー処理
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ワークフローの各ステップで発生するエラーに対して、適切な処理を設定できます。
- AWSサービスとの連携
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AWS LambdaやAmazon ECSなど、さまざまなAWSサービスと連携して利用できます。
ビジネスアプリケーション
Amazon Connect
Amazon Connectとは、クラウド上でコールセンターを構築できるサービスです。
https://aws.amazon.com/jp/connect/
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/connect/latest/adminguide/what-is-amazon-connect.html
- 顧客対応
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電話やチャットなど、さまざまなチャネルで顧客サポートを提供できます。
- IVR (自動音声応答)
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音声案内や自動応答で、顧客からの問い合わせに効率的に対応できます。
- 分析機能
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顧客とのやり取りを分析し、サービス品質の向上に役立てることができます。
Amazon SES
Amazon SES(Amazon Simple Email Service)とは、大量のメールを配信できるサービスです。
https://aws.amazon.com/jp/ses/details/
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/ses/latest/dg/Welcome.html
- メール送信
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マーケティングメールやお知らせメールなどを大量に送信できます。
- 受信メール処理
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受信したメールを自動的に処理し、業務効率化を図れます。
- スパム対策
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迷惑メールのフィルタリングや送信ドメイン認証など、セキュリティ対策も万全です。