【2023年】LPIC level 2におすすめの参考書・問題集・ハンズオン



LPIC level 2におすすめの参考書・問題集・ハンズオンを紹介していきます。
私自身、LPIC level 2に合格しました。現在はLPIC level 3まで取得しております。
LPIC level 2はLPICの中でも1番難しいと言われてることが多い試験です。私自身もLPIC level 2(特に201)が最も難しく感じました。ただWebサーバやDNSサーバの知識が身につく(202)ので、もっとも資格として役立った内容だったと感じています。

【注意】LPICとLinuCは別試験
よく間違われやすいですが、LPICとLinuCは別々の団体が行なっている別試験です。LPICがグローバルスタンダードなのに対して、LinuCは日本に特化したLinux試験である点が特徴です。ただ試験内容自体は大きく変わることはありません。
基本的にはLPICを受験される方が多いですが、最近できたLinuCも知名度は上がってきていています。

【対策1】参考書と問題集はわけて活用するのがおすすめ
LPIC level 2に限らず、IT試験対策として、参考書と問題集はわけて活用するのがおすすめです。
理由としては参考書ではあまり問題演習ができないからです。資格試験では特にインプットよりもアウトプットの方が大事です。アウトプット中心の勉強方法で進めて、わからなかった・不足していた点を参考書に立ち返って学ぶ方法がおすすめです。
【対策2】理解しずらい点はハンズオンがおすすめ
LPIC level 2はLinux カーネルやファイルシステム、DNS、Samba、LDAP、Webサーバ(Apache)などが問われます。それらを机上だけで覚えるのは非常に困難なので、実際に手を動かしながら学んでいくハンズオンを強くお勧めします。
実際にコマンドをうって、挙動を確認すると、非常に理解しやすいです。わからない点は実際に触ってみる・いじってみるというのが優秀なエンジニアの素質になるので主体的に学ぶことをおすすめします。
LPIC level 2で問われるDNS、Samba、LDAP、Webサーバ(Apache)などはCentOSで勉強するのもおすすめです。

LPIC level 2におすすめの参考書・ハンズオン
【資格特化】書籍で最も人気・定番のLPIC level 2対策の参考書(あずき本)
書籍で最も人気・定番のLPIC level 2対策の参考書です。俗にいう、あずき本です。
本書はLPI-incの認定テキストとして出題範囲を万遍なくかつ分かりやすく解説されています。
また、章ごとに学習内容を確認するための練習問題と模擬試験が1回分用意されています。さらに、Linux実習環境をWebサイトからダウンロード可能であり、実際に手を動かして学ぶこともできるのが特徴です。
本書のみで理解するのはなかなか骨が折れると思いますので、本書は辞書的に活用し、問題演習後に本書の関連項目を読み返す使い方がおすすめです。
- 書籍で最も人気・定番のLPIC level1対策の参考書(あずき本)
- LPI-incの認定テキストとして出題範囲を万遍なくかつ分かりやすく解説されている
- 本書は辞書的に活用し、問題演習後に本書の関連項目を読み返す使い方がおすすめ
【LPIC 201対策】Linuxカーネルを学べる入門書・ハンズオン
本書はLinuxカーネルを学べる入門書です。主にLPIC 201の試験範囲です。
Linuxの心臓部分であるカーネルの動作を実験用プログラムで自ら試し、体感することでカーネルの挙動・仕組みを基礎から理解できる入門書です。OSとしてのLinuxがどのように動いているのかが分かります。
特にカーネルの仕組みはイメージしずらい・わかりずらいので、入門書・専門書で基礎固めをするのがおすすめです。
- Linuxカーネルを学べる入門書
- カーネルの挙動・仕組みを基礎から理解できる入門書
そのほかにもLinuxカーネルの勉強に役立つ参考書を別記事で紹介しています。

【LPIC 201対策】非常にわかりやすい実験や図解でLinuxを理解できる参考書
本書は、非常にわかりやすい実験や図解でLinuxを理解できる参考書です。
本書は、非常にわかりやすい実験や図解を交えながら、Linuxの仕組みについて丁寧に解説しています。Linuxの基礎知識や、プロセス、ファイルシステム、ネットワーク、仮想化技術について解説しており、コンテナや仮想マシンの仕組みについても詳しく解説しています。
さらに、Linuxのハードウェア仕様やパフォーマンスチューニングについても解説されており、実践的な知識を身につけることができます。特にパフォーマンスチューニングはLPIC 201でも出題比率が高く、網羅できているのが優秀です。
LPIC 303の新バージョンで問われるようになった「cgroup」についても触れられており、有益だなと思いました。
- 非常にわかりやすい実験や図解でLinuxを理解できる参考書
- パフォーマンスチューニングなど実践的な知識を身につけることができる
【LPIC 202対策】Kindle unlimited会員は無料のLinux入門書
本書は、初心者向けにLinuxサーバの基礎知識から実践的な運用までを解説した入門書です。
豊富な図解や実践的な手順を交えながら、わかりやすく解説されているのが特徴です。Samba、Apache、SSHでのリモートログインなどLPIC level 2で問われる内容も学べます。
本書はKindle unlimited会員であれば、無料で購入できるのでおすすめです。
- 初心者向けにLinuxサーバの基礎知識から実践的な運用までを解説した入門書
- Samba、Apache、SSHでのリモートログインなどLPIC level 2で問われる内容が学べる
- Kindle unlimited会員であれば、無料
【LPIC 202対策】Apacheを実際に構築して学べる入門書・ハンズオン
Linux初心者向けのWebサーバーを構築する方法を解説した入門書です。
本書は、Linux上でのApacheの設定や運用方法を実践的な手順を交えながら詳しく解説しています。
初めてLinux上でWebサーバーを構築する人でも、わかりやすい手順を用いて、スムーズに学習を進められます。LPIC 202で問われるApacheを実際に構築しながら学ぶのにおすすめの一冊です。
- Linux初心者向けのWebサーバーを構築する方法を解説した入門書
- Linux上でのApacheの設定や運用方法を実践的な手順を交えながら詳しく解説
- LPIC 202で問われるApacheを実際に構築しながら学ぶのにおすすめの一冊
【LPIC 202対策】Apacheの実践的な運用と管理を学べる参考書
本書は、Apacheの実践的な運用と管理について解説した書籍です。
本書は、Apacheの基礎的な設定や運用方法は説明されておらず、既にApacheの基礎知識を持っている人向けの内容です。本書では、Apacheの運用に必要な設定やモジュール、パフォーマンスチューニング、セキュリティ対策などを実際の手順を用いて詳しく解説しています。
また、Apacheのログの解析や、ネットワーク障害対応など、実際のトラブルシューティングの例も解説されています。全体的に実践的な内容であり、Apacheの運用に必要な知識を深めたい人におすすめの書籍です。
- Apacheの実践的な運用と管理について解説した書籍
- 実践的な内容であり、Apacheの運用に必要な知識を深めたい人におすすめの書籍
- Apacheの基礎知識を持っている人向けの内容なので注意
【LPIC 202対策】実務でも役立つDNSの教科書
DNSの仕組みや設定方法について解説した評判の高い教科書です。
本書は、初心者にもわかりやすい内容で構成されており、DNSの基本から応用までをカバーしています。また、DNSサーバーの設定や運用方法についても詳しく解説されており、DNSを使ったWebサイトやメールサーバーの運用に必要な知識を習得できます。
LPIC 202で問われるDNS関連の内容は本書で詳しく解説されています。実務でも個人的にお世話になった参考書であり、おすすめです。
- DNSの仕組みや設定方法について解説した評判の高い教科書
- DNSサーバーの設定や運用方法についても詳しく解説
- LPIC 202で問われるDNS関連の内容は本書で詳しく解説されている
【LPIC 202対策】LDAPを学べる入門書・教科書・ハンズオン
本書は、LDAPを学べる入門書・教科書です。
LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)というディレクトリサービスの基礎から、OpenLDAPという実際のソフトウェアの構築や運用方法まで詳しく解説している参考書です。LDAPは、データを検索するためのプロトコルであり、OpenLDAPはその実装の一つです。
本書では、LDAPの基本的な仕組みや用語から始まり、OpenLDAPのインストールから設定までを丁寧に解説しています。また、LDAPの運用に必要なセキュリティやバックアップなどについても触れていて、有益です。
- LDAPを学べる入門書・教科書
- 実際のソフトウェアの構築や運用方法まで詳しく解説している参考書
- LDAPの運用に必要なセキュリティやバックアップも学べて、実務にも役立つ
【LPIC 202対策】Sambaの実践的な内容を学べる参考書・ハンズオン
本書は、Sambaを用いたWindowsとLinuxのファイル共有について実践的な解説がされている参考書です。
Sambaは、WindowsとLinuxの相互運用性を高めるためのオープンソースのソフトウェアであり、本書ではその構築や設定方法、運用に必要な知識を解説しています。
本書は、Sambaの基礎から始まり、Sambaを用いたファイル共有の設定方法や、SambaとActive Directoryの連携、セキュリティ対策について詳しく解説しています。また、Sambaの運用に必要なログの解析やトラブルシューティングについても解説されています。
全体的に実践的な内容であり、Sambaを利用したWindowsとLinuxの相互運用に興味がある人や、既にSambaを利用している人にとっても有益な書籍です。
LPIC202ではSambaの出題比率(weight)が高いので、本書で内容を深めるのもおすすめです。
- Sambaを用いたファイル共有を学べる参考書
- Sambaの実践的な内容を学べる
- LPIC202ではSambaの出題比率が高いので、本書で内容を深めるのもおすすめ
【LPIC 202対策】Linuxのネットワーク操作をマンガで学べる入門書
本書は、Linuxのネットワーク操作をマンガで楽しく学べる本です。
ITエンジニア初心者でも理解しやすい漫画形式で書かれたLinuxのシェルスクリプト応用やネットワーク操作を学べる書籍です。本書は、Linuxのシェルスクリプトについては、定型的なコマンドを使ってプログラムを組む方法や、標準出力、標準エラー出力、変数、条件分岐、ループ、関数などの基礎的な内容から、実践的な内容まで幅広く解説しています。
また、ネットワーク操作については、TCP/IP、DNS、DHCP、HTTP、FTP、SMTP、SSH、NFSなどに関する基礎的な知識から、実践的な内容まで解説しており、LPICレベル2で問われるネットワークの基礎を学べるのが特徴です。
教科書のような本が苦手な方にはおすすめです。
- Linuxのネットワーク操作をマンガで楽しく学べる本
- TCP/IP、DNS、DHCP、HTTP、FTP、SMTP、SSH、NFSなどネットワークの基礎を学べる
- 教科書のような本が苦手な方にはおすすめ
LPIC level 2におすすめの問題集
【問題集1】書籍で最も定番のLPIC level 2対策の問題集
書籍の問題集で最も定番のLPIC level 2対策の問題集です。
本問題集はLPI-incの認定テキストとして出題範囲を万遍なく学べる問題集です。問題内容とボリュームも充実しており、本書のみだけでは合格は厳しいかと思いますが、後述のPing-tと組み合わせて、演習を行うのがおすすめです。書籍やWeb問題集でも、LPIC level 2対策の問題集が本書しかないのが現状です。
また、各問題に対して図や表を使った解説がされているため、理解するのに役立ちます。本書は持ち運びに困る点には注意が必要ですが、アプリ版もあるので出先でも学習できます。
- 書籍の問題集で最も定番のLPIC level 2対策の問題集
- LPI-incの認定テキストとして出題範囲を万遍なく学べる問題集
- 本書の持ち運びはやや重いが、アプリ版もあるので出先でも学習可能
【問題集2】実績と定番のWeb問題集

IT試験対策で定番のPing-tです。
Ping-tはLPIC 201で680問以上、LPIC 202で730問以上の演習問題を行え、Webサイトなので電車通勤などのスキマ時間を利用してLPIC学習を続けられるのが特徴です。解説も丁寧で、図解やスクリーンショットを交えて説明されているのでわかりやすいです。
LPIC 201、202の問題集は有料会員(1ヶ月2400円〜)になる必要がある点には注意が必要です。ただ、LPIC level3も続けて目指して勉強していきたいという方には非常に有益なサイトなのでおすすめです。
Ping-tの合格体験記は非常に参考になるのでぜひみてください!
- IT試験対策で定番のPing-t
- LPIC 201で680問以上、LPIC 202で730問以上の演習問題を利用可能
- LPIC 201、202の問題集は有料会員(1ヶ月2400円〜)限定
まとめ
最後にまとめます。
- 参考書と問題集はわけて活用するのがおすすめ
- 理解しずらい点はハンズオンを活用しよう
- 自分にあった勉強方法を確立しよう
以上!