【実体験】未経験から2年目でフリーランスのネットワークエンジニアになった
2024年でフリーランスのネットワークエンジニアとして独立して5年を迎えました。2022年にはソフトバンクの正社員に転職しましたが、再びフリーランスに戻りました。
本記事では就活でどこも受からず、第二新卒でSES入社したポンコツが2年目でフリーランスのエンジニアとして独立したキャリアを率直に書きます。
少しでもフリーランスやフリーランスのネットワークエンジニアに興味のある方の参考になれば幸いです。
- ネットワークエンジニアを目指されている方
- フリーランスのエンジニアに興味がある方
- 現ネットワークエンジニアでフリーランスを考えている方
- フリーランスのネットワークエンジニアの実情が気になる方
SES会社に文系・未経験で入社
- 早稲田大学法学部卒
- 就職浪人で第二新卒で就職
- SES業界の仕組みやどんなエンジニアになるのかさえわからないまま入社
- パソコンの基本知識は全くないまま入社(ブラウザで検索しかしない程度)
自分は文系私立大学出身で1回目の就活でうまくいかず就職浪人をしていました。2回目の就職浪人時もうまくいかず、9月ごろまで内定がゼロでした。
その後、たまたま書類なしで、応募できた数十人規模のSESの会社に内定をもらうことができました。ただ、この時点では自分がどういうエンジニアになって、どこで働くのかも本当に何もかもがわかっていない状況でした。Linuxとかインフラエンジニアと言われても、まったくわからない状態で入社しました。とにかく働く場所さえ見つかればよいと当時は思ってました。
入社した会社の研修でスクールに通い、2ヶ月でLPICとCCNAの取得をしました。未経験だった焦りから必死に勉強しました。入社時の同期は10人程度でしたが、LPICとCCNAを2ヶ月で取得できた同期は自分も含めて3人しかいませんでした。
この時に、世の中で勉強する人が少ないことを肌で実感しました。
上司の方の転職と業界の闇
- 現場に配属されて、全くついていけず、仕事後に勉強する日々(1年目)
- 尊敬する上司の方の転職
- SESは人材派遣の意味合いが強いと実感
- 現場の実績が給料に反映されない
- 偽装請負
運良く有名なSIerの現場に配属されましたが仕事の内容がほとんどわからなかったため、仕事後にもCCNPの勉強をしました。トータルで4ヶ月ほど勉強してCCNPを取得しました。
そろそろ仕事で慣れ始めてきたところで、同じ会社の上司の方が転職されました。理由は給料が上がらないからでした。
入社7年目以上の方だったのですが、1年目である自分の給料から10万ほどしか変わらないことに絶望感を感じました。その方は、現場で非常に高い評価を受けていたのですが、自社ではほとんど功績が評価されておらず、給料にも反映されていませんでした。
また、その上司の方が現場から抜けて自分1人で現場に配属されている形だったため、偽装請負の実態がありました。数年以内に給料が全然上がらないことと自社の契約上の不満から、2年目で退職を決意しました。
転職とフリーランスで悩む
- 転職で自主的な勉強(資格取得)が評価される
- 転職で好感触だったので、フリーランスとして独立して失敗したとしても転職できると判断
- エンジニアこそ社会からの評価(市場価値)を把握するべき
自社を退職することは決めたものの、最初は転職をするのか、フリーランスとして独立するか悩みました。
転職活動中に大手の企業から多くのスカウトや内定をいただくことができました。まだ20代と若く、資格取得など業務外にも勉強していることを加味したポテンシャルを評価されました。
未経験から社会に出て2年目で現場スキルは全くないポンコツエンジニアでも、転職市場で意外にも評価されたことにびっくりしました。当時はコロナ前で転職市場が好況だったことや若手エンジニア自体が不足していたことが要因でした。
ここである程度自信がつき、内定を辞退して、どうせなら若いうちにフリーランスとして独立してみようと決意しました。
エンジニアであれば常に転職市場での客観的な評価をチェックしてほしいです。転職を検討していなくても、スカウトサービスや転職エージェントに登録しておけばご自身の市場価値が意外にも高いことに気づけるはずです。優秀なエンジニアであるみなさんにはご自身を安く売らないでほしいと心の底から思ってます。
フリーランスとして独立した結果・・
- 働き方は会社員と変わらないが、給料は3倍以上になった
- 安定はないので、ますます日々勉強しなければならないという危機感が染み付いた
- 自由ゆえに成長するも腐るも自分次第
完全未経験からネットワークエンジニアになって2年目でフリーランスとして独立した結果、給料はSESの正社員の時から3倍以上の年収になりました。私自身のフリーランス1年目の年収はフリーランスネットワークエンジニアの平均年収・手取りでまとめています。
フリーランスの働き方はSES会社とほぼ同じで、業務委託で現場に入って仕事をする感じです。
SESでは現場の仕事後にわざわざ自社に寄るなどめんどくさい事情がありましたが、フリーランスになればなくなります。SESでは営業がもってきた案件の面接を受けて現場入りする形ですが、フリーランスであれば数あるフリーランスエージェントの中から自分自身の希望にあった案件を探して自由に応募できます。
フリーランスになると危機感が強くなり日々勉強するようになりました。会社という拠り所がないため、自分自身のスキルを磨く必要があると強く感じるようになりました。
フリーランスになって実感したこと
- 自分で営業しなくてもエージェント経由で理想の案件を選べる
- フリーランスのレベルが高いわけではない
- ただ会社に属しているか個人事業主かの違いだけ
- 人とのつながりは薄れていく
フリーランスになるのは開業届を出すだけなので簡単です。フリーランスはレベルが高いというの誤解です。フリーランスになるだけだったら誰だってなれます。フリーランスだから優秀とか、フリーランスだからそれなりのスキルセットがあるとかいうのも偏見です。私自身、会社員の方となんら変わりはありませんし、実力はむしろ劣っていると思ってます。
フリーランスのネットワークエンジニアの案件探しは、基本的にフリーランスエージェントを利用すれば大丈夫です。私自身が利用しているおすすめのフリーランスエージェントは別記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
フリーランスになって実感したデメリットは、人とのつながりが深まりにくいことです。現場にもよりますが、会社間の縦・横のつながりがないので、仲良くなる人が少なくなります。孤独を感じやすくなる時間は格段に増えます。
フリーランスNWエンジニアにおすすめな方
私自身が感じるフリーランスネットワークエンジニアにおすすめな方は以下の通りです。
- 大規模ネットワークプロジェクトを遂行した経験がある方
- ネットワーク設計・構築経験が豊富な方
- AWSやAzureなどのクラウドに詳しい、移行経験がある方
- 20代の若手で学習意欲の高い方
簡単にいえば、実務経験が豊富な方かポテンシャルや意欲が高い20代の方にはおすすめです。
ただだれにでもフリーランスをおすすめはしません。会社員とフリーランスで比較もされますが、どちらがよいかという単純なものではないので、ご自身にとってどちらの働き方が向いているかを見極めるのが最も大切です。
私自身のフリーランスネットワークエンジニアの経験と会社員のネットワークエンジニアの経験を考慮すると、どちらにもメリットやデメリット、向き、不向きがあるので一概にフリーランスのみをおすすめするなんて絶対にしないです。
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現役のフリーランスネットワークエンジニアである自身の体験を踏まえながら、フリーランスネットワークエンジニアの平均年収と手取りをまとめています。
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おすすめの副業
フリーランスネットワークエンジニアとしておすすめの副業を別記事でまとめています。
まとめ
最後にまとめます。
- 世の中で勉強する人は少ない
- エンジニアであれば転職市場での客観的な評価をチェックすべき
- フリーランスはレベルが高いというの誤解
- フリーランスか会社員かどちらの働き方が向いているかを見極めるのが最も大切
以上!