【解説】CMLをTeratermで操作する方法
CML(Cisco Modeling Labs)をTeratermで操作する方法をまとめます。やり方は以下の2つあります。
- コンソールサーバを利用する方法
- ブレイクアウトツールを利用する方法
【方法1】コンソールサーバを利用する方法
1つめはコンソールサーバを利用する方法です。CML自体がコンソールサーバの機能を持っており、特にダウンロードなどの作業は必要ありません。
まずはCMLのGUIのIPアドレスにTeratermからSSHで接続します。
ユーザ名とパスワードはCMLのGUIにアクセスする際のものを利用します。
CMLのコンソールサーバにアクセスできました。
CMLのコンソールサーバでは以下のようなコマンドが利用できます。
「help」コマンドで確認できます。
CMLのコンソールサーバで「list」コマンドを入力すると、ラボとそのノードの一覧が表示されます。
CMLのコンソールサーバで「open」コマンドで適切なラボ名とノードを選択すると、ノードにコンソール接続ができるようになります。openコマンドの記載方法は以下の通りです。
open /ラボID/ノードID/ライン
【方法2】ブレイクアウトツールを利用する方法
2つめはブレイクアウトツールを利用する方法です。
ブレイクアウトツールを利用して、ブレイクアウトツールとCMLラボのノード間の通信をTLSで暗号化できるのが特徴です。ブレイクアウトツールをダウンロードする必要があります。
CMLのGUIにログインし、画面右上の「Tools」から「Breakout Tool」をクリックすると以下画面になります。
最下部まで画面をスクロールすると「Download」とあるので、クリックします。または、左のタブから「Download」をクリックでも構いません。
以下のように、ブレイクアウトツールのダウンロード画面になるので、ご自身のOS環境のブレイクアウトツールをダウンロードしてください。例としてWindowsで進めます。
ダウンロードしたファイルを開こうとすると、警告が出るはずです。特に問題はないので、「詳細」から「実行」で進みます。
ダウンロードが完了したら、ダウンロードファイルのショートカットを作成してください。作成したブレイクアウトツールのショートカットのプロパティを開きます。
ブレイクアウトツールのショートカットのプロパティを開いたら、ユーザインタフェースを開くために「リンク先」の末尾に「 ui」と入力します。その後、適用し、OKをクリックします。
これにより、ブレイクアウトツールのショートカットを実行すると、ブレイクアウトツールを起動できるようになりました。
ブレイクアウトツールを起動したら、「http://localhost:8080」でGUIにアクセスします。
「Configuration」のタブをクリックし、ブレイクアウトツールを利用してCMLのノードにアクセスできるように以下の変更を行なってください。
- 「Verify TLS certificate」をオフにする
- 「Controller address」をCMLのGUIのIPアドレスに変更
- 「Username」と「Password」をCMLのGUIログイン時のものに変更
うまく設定ができれば、「Labs」のタブにCMLで作成したラボを確認できます。
CMLで作成したラボがOFFになっていたので、ONに変更し、アクセスできるようにします。
CMLで作成したラボをクリックすると、以下のようにノードの一覧が表示されます。
Teratermを開き、ホストを「localhost」、上記の「Links」に表示されているポート番号を指定して、telnet接続を行うとノードにアクセスできます。
Teratermから、ブレイクアウトツールを利用して、ノードにtelnet接続できました。
まとめ
最後にまとめます!
- CML(Cisco Modeling Labs)をTeratermで操作する方法は2つある
- 1つ目はコンソールサーバを利用する方法
- 2つ目はブレイクアウトツールを利用する方法
以上!