AWS DVAとは?
私自身AWS DVA(デベロッパーアソシエイト)に合格しました。これからAWS DVAを受験する方におすすめの勉強方法をまとめます。
概要まとめ
AWS DVA(デベロッパーアソシエイト)とはAWS認定資格の1つであり、中級レベルの開発者向けの資格です。私自身受験・合格した実体験としては、AWSアソシエイト資格の3種類の中ではもっとも簡単でした。
AWS DVA試験の概要を表でまとめると以下の通りです。各リンクをクリックすると説明箇所に移動できます。
受験対象者 | AWSサービスを利用した開発エンジニア向け |
難易度 | 中級者レベル、やや易 |
試験日 | いつでも受験可能 |
試験場所 | テストセンター、自宅 |
試験バージョン | DVA-C02 |
問題数 | 65問 |
問題形式 | 単一・複数選択 |
試験時間 | 130分 |
受験料 | 16,500円(15,000円+税) |
有効期限 | 取得した日から3年間有効 |
合格率 | 非公開 |
合格点 | 720/1000 |
よくある質問 | – |
受験対象者
AWS DVA(デベロッパーアソシエイト)の主な受験対象者は以下のとおりです。AWS DVAは、AWS上での開発と運用に関するスキルを問われる資格試験です。AWSサービスを利用した開発エンジニア向けのAWS資格です。
- AWSを活用したアプリ開発に携わるエンジニア
- クラウド学習を始めたいオンプレミスの開発エンジニア
- 他クラウドサービスを扱う開発エンジニア
難易度
AWS DVAの難易度はやや易〜普通レベル、中級レベルです。AWSアソシエイト資格の3種類の中ではもっとも簡単と言われており、私自身もAWS DVAに合格しましたがAWSアソシエイトの中では簡単なレベルに感じました。
AWS DVAの合格者(30名)の難易度感想では「難しい」と答える方は23%(7/30)でした。
またAWS DVAのサンプル試験問題がAWS公式で用意されているので、実際に解いてみてご自身が感じる難易度を確認しておきましょう。自分のサイトも含めて「簡単」「難しい」と言われていることを鵜呑みにせず、ご自身にとっての難易度を把握して受験対策を進めていきましょう。誰かが言ったことよりも自分の肌感を大事にしてください。
試験日・試験場所
AWS認定資格の試験日はいつでも自由に選択できます。AWS認定資格はテストセンターと呼ばれる会場で受験します。テストセンターを予約する際にピアソンVUEというサイトから予約可能な試験日と時間帯を選ぶことで試験日の日程を決めます。
国家試験のように、試験日が定期的に決められた日程・時間帯ではなく、各受験者の都合のよい日程・時間帯で受験可能です。
ただしテストセンター(受験会場)ごとに受験可能な日程・時間帯がある程度決まっており、先着順で予定が埋まっていくため、早めに受験日を確定して予約することをおすすめします。
試験バージョン
AWS DVAは2023年2月に新バージョン(DVA-C02)に試験のアップデートがされました。
2024年現在の現行バージョンは、DVA-C02となります。
試験バージョンの変更点はAWS DVAの旧試験と新試験の違いで詳しくまとめています。簡潔にいうと、試験分野・割合と試験範囲(新規AWSサービス)が増えました。
問題数・問題形式
AWS DVA(デベロッパーアソシエイト)の問題数は65問で、単一・複数選択形式で出題されます。例えば、単一形式であれば4つのうちから1つの解答を選び、複数選択形式であれば4つのうちから1つ以上の解答を選んで答えます。
わからない問題はチェックマークをつけて後回しにしたり、あとで戻って解答できます。
問題形式はAWS DVAのサンプル試験問題を解いてみるのがおすすめです。より実践形式に近いAWS公式の模擬試験を受験するのもおすすめです。
試験時間
AWS DVA(デベロッパーアソシエイト)の試験時間は130分です。問題数は65問なので、1問当たり2分程度で解答する必要があります。
試験時間は十分余裕があるので、しっかりと問題文と選択肢を精査しながら進めていきましょう。
受験料
2023年時点のAWS DVAの受験料は16,500円(税込)です。受験料を少しでも安く抑える方法としてバウチャーチケットを購入する方法があるのでぜひ参考にしてください。
有効期限
AWS DVAの有効期限は資格取得した日から3年間となります。AWS認定資格の有効性を保つためには有効期限内に再認定(再受験)に合格するか、上位資格に合格する必要があります。
国家資格のようにいったん合格すれば永久に失効しない資格ではなく、有効期限があるので注意しましょう。
AWS資格の更新方法は別記事でまとめています。
合格率・合格点
AWS DVAの合格率はAWS公式で公表されていません。合格点としては720点(1000点中)となります。
合格率を少しでも上げるために入念に試験対策を行うようにしましょう。具体的な試験対策方法を続けて解説していきます。
よくある質問
- AWS DVAの過去問はありますか?
-
ないです。一般的なベンダーIT資格と同じようにAWSは問題を非公開にしており、問題流出を防いで資格の優位性を保っています。同じような問題だったり、全く同じ問題が出るサイトは違法なので利用しないようにしましょう。参考(守秘義務)
- AWS DVAの合否結果はいつ出ますか?
-
不合格であれば試験終了後、合格の可能性が高ければ6時間後〜5日以内に確認できます。参考
- AWS DVAの学習時間・勉強時間はどれくらいですか?
-
AWS DVA合格者の勉強時間の調査から勉強期間は2週間から1ヶ月で69%を占めたので、1日1、2時間の学習時間という仮説で勉強時間を検討すると勉強時間は14時間〜60時間が目安となります。
- AWS DVAの正式名称は?
-
AWS DVAの正式名称は、「AWS Certified Developer – Associate」です。
- AWS DVAに実技試験はありますか?
-
ありません。問題形式としては単一・複数選択の選択問題のみです。
- AWS DVAとSAAの違いを教えてください。
-
AWS SAAはクラウド設計・管理に関する知識を網羅的に問われますが、AWS DVAはクラウド開発に特化した基礎知識を問われます。AWS SAAとは?
- AWS DVAとSAAの難易度はどちらの方が難しいですか?
-
一般的にはAWS SAAの方が難しいと答える方が多いです。
- AWS DVAとSOAのどっちを先に受験すべきですか?
-
AWS DVAの方が簡単なので、AWS DVAに合格してからAWS SOAを目指すのをおすすめします。
- AWS DVAの模擬試験はどこで受けられますか?
-
AWS DVAの模擬試験はAWS Skill Builderで無料受験できます。受験方法は別記事でまとめています。
AWS DVAの勉強方法
AWS DVA(デベロッパーアソシエイト)のおすすめ勉強方法は以下の通りです。
試験ガイドを確認
AWS DVA試験に役立つAWS公式サイトのリンクをまとめました。
公式資料 | 内容 |
---|---|
AWS Certified Developer – Associate | AWS DVA試験のトップページ |
AWS DVA試験ガイド | AWS DVA試験の試験ガイド |
AWS DVA試験問題サンプル | AWS DVA試験の試験問題サンプル |
AWS DVA公式練習問題集 | AWS DVA試験の練習問題集 |
AWS DVA公式試験コース | AWS DVA試験のデジタルトレーニング |
特に試験ガイドは、出題範囲、得点の割合、問われる内容まで詳細に記載されているので、最初に目を通すことをおすすめします。試験ガイドからわかることは以下のとおりです。
- 採点対象外の設問(ランダムで15問)があること
- 出題されるセクション・分野の得点比率
- 各セクション・分野で理解しておくべきこと
- AWS DVA(DVA-C02)で出題されるAWSのサービスと機能
また、セクションごとの得点比率が異なるため、特に配点割合の高い「AWSのサービスによる開発」を重点的に対策することをおすすめします。具体的に問われる内容は試験ガイドに記載があるので都度確認しましょう。
セクション | 新バージョン試験(DVA-C02) | 配点割合 |
---|---|---|
第1分野 | AWSのサービスによる開発 | 32% |
第2分野 | セキュリティ | 26% |
第3分野 | デプロイ | 24% |
第4分野 | トラブルシューティングと最適化 | 18% |
サンプル問題を解く
AWS DVA(デベロッパーアソシエイト)のサンプル問題が公開されているのでぜひ解いてみてください。ご自身にとっての難易度をはかってから勉強計画を立てていきましょう。
試験の申し込み
試験のレベルを把握できたら、AWS DVA試験の申し込みをしましょう。
期限を決めなければ勉強期間が長引いてしまうため、先に試験の申し込みをしましょう。試験日に間に合わないなと思っても、試験日の24時間前であれば3度目まで試験日の変更やキャンセルができます。
AWS DVA合格者の勉強期間は2週間と1ヶ月で69%を占めています。なので、1ヶ月程度先の時期で申し込みするのがおすすめです。勉強期間の調査結果は別記事でまとめています。
申し込み方法は別記事でわかりやすくまとめています。
無料学習サイトを利用
AWSでは無料の学習サイトも豊富です。特にAWS DVAでは無料の教科書や問題集などがあるので、ぜひ利用していきましょう。
参考書・問題集・動画で対策
AWS DVA(デベロッパーアソシエイト)におすすめの参考書、問題集、動画コースをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
模擬試験を解く
AWS公式でAWS DVAの模擬試験が受けられます。試験の難易度を確認したり、試験前のリハーサルとして利用しましょう。
ハンズオンで理解
AWSを実際に設定しながら学ぶと理解がスムーズになり、記憶にも定着しやすいです。AWSのハンズオン学習に役立つ参考書や学習サイトをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
AWS DVAに合格したら
合格特典
AWS DVAに合格すると、次回のAWS試験料が半額になるクーポンがもらえるのでどんどん利用していきましょう。
合格証明書
AWS DVAの合格証明証の発行方法は別記事で詳しくまとめています。
デジタルバッジ
AWS DVAに合格したらデジタルバッジで合格をアピールしてみましょう。
履歴書への記載方法
AWS DVAの履歴書への記載方法はまとめているので参考にしてください。
AWSエンジニアに転職
AWS DVAを取得してAWSエンジニアとして転職を検討している方に役立つおすすめの転職サイト(AWS案件が多い転職サイト)をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
実務のAWSスキルを学ぶ
AWS DVAを取得した後に、さらに現場レベル(CloudFormationによる自動化、CI/CDパイプライン構築など)のAWSスキルを学びたい方におすすめのAWSスクールをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
AWS資格に役立つ情報
資格一覧
13種類のAWS資格一覧を別記事で詳細に解説しています。
ロードマップ
AWS資格のロードマップもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
難易度ランキング
合格体験記からAWS資格の難易度ランキングをまとめていますので、各資格の難易度の参考にしてください。
AWS資格は意味ない?
AWS4冠の実体験を踏まえて、AWS資格は意味ないのかについてまとめました。
まとめ
最後にまとめます。
- AWS DVAは中級レベルの人気資格
- 難易度はやや易、中級者レベル
- 試験日はいつでも受験可能
- 試験場所はテストセンターまたは自宅
- 受験料は16,500円
- 資格の有効期限は取得日から3年間
以上!